民間の自動車保険には入るべき?

平原憲治

平原憲治

テーマ:自動車保険

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「車を購入する予定だけれども、民間の自動車保険に入った方が良いのかな?」と思われている方にお伝えしたいのは、自動車保険はたとえ任意であっても必ず加入した方が良いということ。

自動車保険に加入していないと、事故が起きたときにその後のあなたの人生が大きく狂ってしまうかもしれません。

そこで今回は、自動車保険の必要性について、あらためて解説していきます。

自動車保険とは?


自動車保険とは、自賠責保険だけではカバーできない範囲を補償する損害保険です。任意保険とも言われており、民間の損害保険会社や共済などを通じて加入できます。

自動車やバイク(原付き含む)を購入したときは、必ず自賠責保険にします。自賠責保険は法律によって加入が義務付けられている保険で、加入しないことは法律違反です。

しかし自賠責保険の補償範囲は、交通事故が起こった場合に事故の相手が亡くなったり後遺障害やケガを負ったりした場合のみ。その他の損害をカバーするために、自動車保険に加入します。

自動車保険の加入率は、2019年3月末時点で約75%です。※出典:損害保険料算出機構「自動車保険の概況 2019」つまり約25%の人は、自動車保険に加入していないことになります。

それではなぜ自動車保険が必要なのでしょうか?ここから自動車保険の必要性について解説していきます。

必要な理由①自賠責保険だけでは補償範囲が狭い


まず1つ目の理由は、自賠責保険だけでは交通事故で発生する損害のすべてが補償されない点です。

自賠責保険で補償されるのは事故相手の死傷のみ。以下のようなリスクには対応できません。

事故相手の車やもの、施設などを壊したときの補償

自分自身や同乗者の死傷に対する補償

自分自身の車が壊れたときの補償

以上を補償するためには、任意の自動車保険に加入しなければなりません。特に自賠責保険では、自分自身が交通事故で負うリスクに一切対処できないのです。

自分自身が交通事故を負った場合は、ケガの治療費が必要です。仮に働けなくなった場合は、収入が低下してしまう恐れもあります。また、自分自身の車が損害を受けることで、高額な修理費が発生し、経済的に大きな負担を強いられることになるでしょう。

もちろん、相手の物を壊してしまった場合は、損害を賠償しなければなりません。さらにコンビニやスーパーなどの商業施設に突っ込んでしまうと建物の修理費用や商品の廃棄費用など、個人では払いきれない額を賠償する可能性もあります。

このように自賠責保険だけでは、交通事故のリスクをあまりカバーできていないため、自動車保険の必要性がとても高いのです。

必要な理由②自賠責保険だけでは補償額が少ない


理由の2つ目は、自賠責保険だけでは相手の死傷に対する補償額も少ない点が挙げられます。

交通事故に相手が死傷した場合は、何億円もの損害賠償を負う可能性があります。しかし自賠責保険で補償される額は、以下の通りです。

相手の死亡:最高3,000万円

相手の後遺障害:最高4,000万円

相手の傷害:最高120万円

相手が後遺障害を負った場合、後遺障害の程度に応じて定められた第1〜14の等級に対応する保険金が支払われる仕組みです。

相手に対する損害賠償が数億円にもなる可能性を考えると、自賠責保険だけでは相手の死傷に対する損害賠償の備えとして十分な金額とは言い切れません。

そこで自動車保険に加入し、対人賠償保険に加入することで、保険金額が無制限となり数億円の巨額な損害賠償に備えられます。

続きを見てみる → 必要な理由③自動車保険は特約やサービスを充実できる

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平原憲治
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