ただただ、浮上してくる「表現型」に敬意を持ってとりくむプロセス
2000年に理不尽な大病にひと区切りをつけ、40歳を過ぎて大学に行き直すことにして、それまでの時間を取り戻せるのかと思い、走るように過ごしてきた。流れの中で仕事の内容は徐々に変化し、いま、ここにいる。だから私は、まだ、20歳そこそこの気持ちでいるのかもしれないが、身体はその頃のようには働かない。
エッセイに書ききれなかった描写を「小説」という手法で描き下ろした原稿を持ってうろうろしている。全くの素人の仕事ではあるが、私にとっては大切な時間の集積で、できれば、よりおおくの関心のある方に読んでほしいと願っている。私はこの作品を発表せずには、この生を終えることができない。
仕事の合間を縫って、すこしづつ、ここのコンテンツにあげていくことにしたので楽しんでいただけると幸いである。
「リバウンド」のモチーフとなっている「ヒフ神経症ワイプ」は実存する病気ではないし標準治療薬「セラ」も実在する薬ではない。また、病気や患者や、それらを支える人々を揶揄するものでもない。
社会的に構成され続ける “しくみ” の陰で “リバウンド” は人間としての尊厳や人生を奪うものとして様々な状況下で現代社会に存在すると考えた。2020.8
2024.8.18