これまでの習慣が危険なことに

弘瀨美加

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テーマ:シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納



先日、ある方のお宅にお邪魔した時、底が溶けた様な電気ケトルが目についた。
それは、この方のお子さんが、ガスコンロでお湯を沸かすのだけれど、
ちょっとよそ事をしていると、お湯を沸かしていることを忘れてしまうため、
火事になったら大変だということで、お湯は、これで沸かすようにと買ったものだった。
この方も、沸騰したら勝手に切れるし、とても便利だと喜んで話してくれたのは、
つい一ヶ月くらい前のことだったのだけれど・・・。
どうして、こんなことになったのか聞いてみたところ、
ヤカンでお湯を沸かすように電気ケトルでお湯を沸かしてしまったらしい。

どこかの消防署のサイトで、こんなことが起こっていますと紹介されていたのを読んだ時には、
ほんと?と思っていたけれど、現実に起こっていたことに正直驚いた。
きっと、お湯を沸かすのは、ヤカンに水を入れて、ガスコンロの火で沸かすという、
カラダで覚えていると言えるこれまでの習慣が、このような事態を起こしたのではないかと思った。
ふとした時に、ついうっかりやってしまうのかもしれない。
だとしたら、これまでの習慣は変えずに、
例えば、今回のようなお湯を沸かすという作業をこれまで長くガスコンロで行っていたのであれば、
お湯が沸騰したら自動的に消火する機能があるガスコンロにするとか。
毎日使うガスコンロは、火を使うガスより、火を使わない電気の方が
高齢の方には安全と言われてはいますが、
使う人の「これまでの習慣」というのも頭に置いて新しいものを取り入れたほうが良いのかもしれません。

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弘瀨美加
専門家

弘瀨美加(講師)

comfy living

在宅介護経験者だから伝えられる実践的な整理収納スキルに強み。高齢者の心身の特性に配慮した収納のテクニックで安全で安心な住環境の整え方を提案。介護する人される人、双方の気持ちの負担も軽くなるよう努める。

弘瀨美加プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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