照明もバリアフリー
80代の女性が相談に来られた。
どうしても、最期まで自分でしたい
ということの準備をしたいという。
その最期までしたいと仰ることは、
這ってでもトイレに自分で行くこと
なんだそうだ。
トイレという空間は、
排泄をおこなう場所で、
究極のプライベートゾーンと
私は思っている。
このご婦人の仰ることは、
私も思っていることでもある。
誰しも思う事ではないだろうか。
しかし、トイレを直せば
良いということではなく
日ごろの健康管理は勿論のこと
年齢を重ねることによっておこる
身体の変化と相談しながら、
徐々にトイレに近い部屋に
寝室を移すとか、
夜間、トイレまでの経路に
モノを置かないようにして、
足元を明るくするとか、
家の中での転倒のリスクを
できるだけ少なくすることも大事。
大がかりなリフォーㇺで
バリアフリーにしたり
家の間取りを変えられると
いいのだろうけれど、
それも中々難しいことではあるので、
今、加齢による多少の不自由はあっても
ご自身で歩けて立ち座りにも
それほど問題がないのであれば、
先ずは、
転倒のリスクを減らす小さな工夫で、
少しでも安全な住環境にすることも
準備なのではないかと思う。
シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living