これだけは最期まで自分でしたい

弘瀨美加

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テーマ:シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納



80代の女性が相談に来られた。
どうしても、最期まで自分でしたい
ということの準備をしたいという。
その最期までしたいと仰ることは、
這ってでもトイレに自分で行くこと
なんだそうだ。

トイレという空間は、
排泄をおこなう場所で、
究極のプライベートゾーンと
私は思っている。
このご婦人の仰ることは、
私も思っていることでもある。
誰しも思う事ではないだろうか。

しかし、トイレを直せば
良いということではなく
日ごろの健康管理は勿論のこと
年齢を重ねることによっておこる
身体の変化と相談しながら、
徐々にトイレに近い部屋に
寝室を移すとか、
夜間、トイレまでの経路に
モノを置かないようにして、
足元を明るくするとか、
家の中での転倒のリスクを
できるだけ少なくすることも大事。

大がかりなリフォーㇺで
バリアフリーにしたり
家の間取りを変えられると
いいのだろうけれど、
それも中々難しいことではあるので、
今、加齢による多少の不自由はあっても
ご自身で歩けて立ち座りにも
それほど問題がないのであれば、
先ずは、
転倒のリスクを減らす小さな工夫で、
少しでも安全な住環境にすることも
準備なのではないかと思う。


シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living

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弘瀨美加
専門家

弘瀨美加(講師)

comfy living

在宅介護経験者だから伝えられる実践的な整理収納スキルに強み。高齢者の心身の特性に配慮した収納のテクニックで安全で安心な住環境の整え方を提案。介護する人される人、双方の気持ちの負担も軽くなるよう努める。

弘瀨美加プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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