技術の進化に期待

弘瀨美加

弘瀨美加

テーマ:シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納



年を重ねて人との会話の時に
聞こえにくいと感じてらっしゃる方も
補聴器を使うのには抵抗があるようだ。
しかし、聞こえにくいことを、
年のせいだからと、放っていると、
人との会話の中で、
聞き返しが多くなったり、
聞き誤りが多くなったりで、
上手くコミュニケーションが取れなくなり、
疎外感に陥り人との交流を避けたり、
閉じこもりがちになったりする方も多く、
自立から孤立へとなってしまう・・・。

高齢の方によると、
特に電話での相手の声が
聞こえにくいと感じてらっしゃるようで、
メールやSNSを上手く使えない方にとって、
これは、日常生活において、大変困ったことのようだ。
現に私にも、こぼされる方が多い。
そのようなとき、
通話相手の音声をリアルタイムで文字に変換する
NTTドコモの『みえる電話』という
無料のサービスを紹介していたのだが、
電話=声での会話というイメージが強いのか、
文字でのやり取りに慣れてないからなのか、
慣れる前に使うことを諦めてしまわれる。
慣れれば、とても便利なサービスなのに・・・。

それで、
今の高齢の方に使い易そうなものを
色々と探していたところ、
「軟骨伝導ケータイ」という記事をみつけた。
これは、電子部品大手のロームが開発した技術で
スマホの「角」に設けた音を伝える振動部分を、
耳の穴に近い軟骨部分に押し当てると
電話の音声が聞こえるというものらしく、
今、試作の段階のようだ。
この技術が、
高齢の方の『聞こえにくい』に対応しているかは、
今のところは分からないが、
スマホの角を耳に当てるだけで
聞こえがよくなるという手軽さは、
補聴器を使うのには抵抗がある高齢の方にも
受け入れやすいのではないかと思った。
今後、更に技術が進んで、
高齢の方の『聞こえにくい』に対応している
このような手軽に使えるモノが増えることに期待したい。
メールやSNSを上手く使えない高齢の方にとっては、
電話は、SOSを発信する大事なツールでもあるから。



シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

弘瀨美加
専門家

弘瀨美加(講師)

comfy living

在宅介護経験者だから伝えられる実践的な整理収納スキルに強み。高齢者の心身の特性に配慮した収納のテクニックで安全で安心な住環境の整え方を提案。介護する人される人、双方の気持ちの負担も軽くなるよう努める。

弘瀨美加プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

高齢者に安心・安全な暮らしを届ける住環境サポーター

弘瀨美加プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼