気持ちの負担
年齢を重ねての少しの不自由はあっても、
自立した生活がじゅうぶんに出来いている
あと少しで100歳になられる女性。
久しぶりに人里離れた彼女のところを訪ねてみたら、
ドアは空いているものの姿は見えず・・・。
声をかけながら、中に入ると、
「助けてー!」と聞こえてきた。
慌てて声のする方に向かうと、
うつ伏せに女性が倒れていた。
直ぐに抱えて起こして理由を聞くと、
ベッドで寝ていて
明け方にトイレに行こうとしたら、
ベッドから転落をして起きられなくなって、
私が行く昼過ぎまで、
うつ伏せのまま過ごしていたのだそう。
幸いにも怪我もないようで、
自分で座ったり立ったりもできたのでホッとした。
特に悪いところもなく元気で、
自分のことは自分でできるし、
毎日、夕方には、子供が見に来てくれているので、
こんなことになって、私に助けられるとは、
思ってもみなかったと女性。
しかし、今後も、
今、住んでいる家を離れる気はなく、
今回のようなことが、
またあったら、あった時のことで、
ここで最期を迎えられたら、それでいいという。
それが、この女性が選んだ、
自分らしく生きるということなのだろう。
しかし・・・ご本人もご家族も、
「もしも」の時の覚悟を持たないと
できないことだなと感じた。
アクシデントは突然に起こる。
年を重ねると、
気をつけていても、その率も高くなる。
誰にも心配をかけず、
最期まで「自分らしく生きる」ことの難しさも実感した。
シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living