モノの処分をしても移動だけでは片付きません。
お客様の洋服の仕分け作業。
今回は、事前に大まかに仕分けいただいたモノを
ひとつひとつ確認にしながら細かく仕分けていきます。
洋服を広げて親御さんに見せると、家族の歴史物語が始まります。
どんな思いで嫁いだか
一生懸命だった子育て
親戚との付き合い
子を思う気持ち などなど・・・
お子さんが知らなかった家族の歴史がお子さんの記憶の中へ。
そうして、親子で共有することで、処分してもいいものが増えていきます。
どうしても、捨てられない記憶のあるものは、大切なものとして別の場所に保管。
こんな風にして細かく仕分けをしたら、6帖の部屋いっぱいにあった洋服が、
今とこれからの暮らしに必要なモノだけになって、出し入れしやすい場所にスッキリ収まりました。
私は、仕分け作業の時に
少しの時間でもいいので、ご家族も一緒にとお願いしています。
親子で家族の歴史を振り返る時間は、
互いの理解にもつながる
ほっと心が和む時間でもあるので、
私は、この時間が大切だし大好きです。
今回もお子様から、
『一緒にやって良かった。
自分とは違う、親が生きてきた時代からくる価値観や思いが
モノにくっ付いていた親の記憶から知ることが出来たので、
これまでは、自分の価値観を親に押し付けていたことが分かった。
この作業を一緒にしたことで、
これからは、親の気持ちに少し寄り添うことができると思う。』
というお言葉をいただきました。
少し時間を作って、親の家の片づけを一緒にしてみるのも
親子にとって、これからの人生にとって、かけがえのない良い時間になると思います。
是非、なさってみて下さい。
● 追 記 ●
片づけ前は、『今、履けるズボンが2本しかない。』と仰っていた親御さん。
片づけてみたら・・・なんとなんと、40本近く出てきました。
仕分けをして必要と判断した約3分の1に減った洋服を見て、
『あら、こんなに持ってたのね。当分、買わなくてもよいわね。』と。
『ちょっと大切にしまい込み過ぎちゃってましたね。』と私がいうと、
親御さん、お子さん、ともに大爆笑。
ガミガミでなく、ほのぼの、ゆったりと片づける時間、いいものです。
シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living