照明もバリアフリー

弘瀨美加

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テーマ:シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納



年を重ねると、
筋力の低下により足の上りが悪くなったり、
わずかな段差にもつまづくようになったり、
人間の身体能力は、低下していきます。
視覚もその一つで、視力が低下し、
物の認識や微妙な色の識別もつきにくくなり、
段差がわかりづらく、つまずきの原因となったり、
グレア(見えにくさをともなう眩しさ)により、
部屋にいることが不快いになることもあります。
人間が受取る情報のうち80%は視覚からといわれます。
加齢とともに衰えた視覚機能をサポートするためにも
照明は重要な要素なので、
家の中の段差をなくすなどと同じように
バリアフリー化が必要なのです。

高齢者は、急に暗い所から明るい所、
明るい所から暗い所へ移動すると、
若い人は約10~30秒ほどで見えるのに対し、
1~2分ほどかかると言われ、
順応するのに時間がかかるため、
廊下やトイレなどにセンサー付の器具や
夜中のトイレ等のためにフットライトなどを選定して
明るさを均一化することが有効です。
また、階段などは段差が分かりづらくなると、
つまずきの原因ともなるので、
明るくフラットな照明よりも、
わざと陰影をつけ段差がわかり易くなるようにしたり、
照明が直接目に入らない間接照明や、
テカテカしていない内装や家具などで、
反射光が目に入りにくいレイアウトで、
まぶしすぎると感じないように工夫も必要です。
スタンドやブラケット灯も間接照明の一種です。
間接照明を増やす事によりって、
光源が直接目に入らず、
不快なグレアを軽減する事ができます。

家で過ごす時間がながくなる高齢者にとっては、
そこが、安心安全で健康的、
充足感のある生活の場となっていることが重要です。
住環境は見落としがちですが、
その中でも、見落としてしまいがちな
「照明」もバリアフリー化することをお勧めします。





シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living

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弘瀨美加
専門家

弘瀨美加(講師)

comfy living

在宅介護経験者だから伝えられる実践的な整理収納スキルに強み。高齢者の心身の特性に配慮した収納のテクニックで安全で安心な住環境の整え方を提案。介護する人される人、双方の気持ちの負担も軽くなるよう努める。

弘瀨美加プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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