頑張ってきたから頼れない
何気ないご相談の電話。
でも、電話を切ってから、
ずっとひかかっていて、
今も私の頭の中に
お客様の仰った言葉が
今も繰り返されている。
それは・・・
「次の方が、好きにされるでしょう」
という切る間際に言われた一言。
長いお付き合いをしているけれど、
そんな事を考えてらっしゃるとは、
微塵も思ってはいなかったので、
私は驚いて、
直ぐに言葉を発する事が出来なかった。
冗談なのかな?
それとも・・・?
変な間をおいて、
結局、他の話にすりかえてしまった。
連れ合いさんに介護をしてもらっている方は、
こんなことを思いながら、
日々を暮らしていらっしゃるのか・・・と
今更ながら思った。
よくテレビドラマなんかでは、
余命幾ばくもない方がいうセリフで、
ドラマの中のことみたいな感覚だった。
分かりそうなことなのに
そこに寄り添えてなかった自分に反省した。
「壁紙を張り替えたい」という相談での
話の最後に出た言葉・・・。
「もう、私は長くはないだろうから、
次の方が、好きにされるでしょう」
今でも、こういう場合、
「そんなことないですよ」
「何を言ってるんですか」
こんな言葉を返したところで、
何も心が通ってない気がする。
私の立場では、
どういう言葉を返すのが良いのか、
考えても考えても分からない。
介護をされている連れ合いさんも
自分が思ってもない言葉に違いない。
私にできるのは、
心のうちの話をされたときに
聴いてさしあげることしか
できないのではないかと思う。
正解かのカどうなのかは分からないけれど。
シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living