気にしたことありますか?
長年連れ添った奥様に先立たれ、
それまで、やった事のない家事を
一生懸命にされている80代の男性は、
同居の息子さんの朝食やお弁当づくりから1日が始まり、
洗濯に掃除、買物などなどと大変で、
「遅いけれど、妻の大変さが
自分が家事をするようになって良く分かった。」
と何度も仰っていました。
腰痛を抱えているこの男性、
キッチンでの作業は、
痛みをこらえながらなのだそうで、
まず、現状のキッチンで、
出来るだけ楽に作業が出来る
物の配置と工夫をしたら、
楽になったと喜んで下さいました。
シニア世代の住環境を整えるには、
まず、ご自身の今の身体の状態を自覚するのが第一歩。
そうすることで、
身体の状態を誤魔化してストレスを抱えたり、
「年だから」と諦めるのではなく、
「こうしたら、まだ、出来る」と、
前向きな気持ちにもなれるのです。
これから、
「家の中の何処に何があるのか分っていない」
ということも仰っていたので、
ちゃんと、物の住所を決める作業をして、
奥様に先立たれた悲しみを越えて、
これからの暮らしをイキイキと過ごせるように
お手伝いをさせていただきたいと思っています。
この男性に限らず、
これまで、奥様が家事を完璧にこなしていた奥様に
先立たれた高齢の男性は、
どうしたものかと途方にくれる方も多いようです。
奥様がお元気なうちから、家事も分担しておくといいですね。
奥様も、ご自身が病気で入院とか、
介護が必要になったたときに、
ご主人が何もできないとなると、
困るのは自分なので、
ご主人にも、最低限の家事を
教えておかれることをおすすめします。
シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living