生きる気力=人と関わること

弘瀨美加

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テーマ:高齢者の整理収納



クリスマス・イヴの朝、
バス停で素敵な出会いがありました。
バスを待っている時に
「〇〇に停まりますか?」
と聞かれたことから、降車するまでお話を^^
その素敵な方は、80歳の男性。
今年の春に胃に進行性の癌がみつかって全摘手術をしたものの
3ヶ月後に肺に転移していることがわかり、
今は治療を続けながら、
週に何度かボランティアで書道を教えてるのだそう。
「治療しながらでしたら、体がお辛い時もあるでしょう?」
と私が言ったら、
「それがね。」と色々、お話下さいました。



胃に進行性の癌がみつかった時は、
正直、かなり落ち込まれて、
自分の年齢も年齢だし、「もう、いい。」って
生きる事を諦めたけれど、
自分に書道を教えてもらうのを
待ってる人達がいるとわかって、
「病気に負けない。」
と思い直されたのだそうです。
「人と関わる事は、自分にとって
良い事ばかりでなく悪い事もあるけれど、
遣り甲斐や生き甲斐を与えてくれる。
家から外に出ると、
人が、また、人との出会いを運んでくれる。
それが、また、遣り甲斐や生き甲斐になる。」
だから、治療の辛さ、煩わしさは、
なんともなくなるんですって。



「私は、お家に籠っていないで外に出て、
人とのコミュニケーションをとって、
毎日をイキイキと過ごして頂きたい!と
高齢者の方の住環境を
そこに住んでる方が動きやすいように整えて、
気持ちが前向きになっていただけるように
小さな努力を積み重ね中なのです。
やはり、コミュニケーションって大事ですよね?」というと、
「私もだけれど、年をとって、仕事をしなくなり、
子供は独立しそれぞれの家庭を持ち、
連れあいは先に逝って、
一人で家にいるのは孤独です。
それに加え、足が痛い、腰が痛いと、
やりたい事を諦めて、家に籠ってる人も多いね。
そんな人に どんどん、外に出るよう勧めてあげなさい!
きっと、人との関わりの素晴らしさに気がついて、
私の様に毎日が楽しくなるから!」
と言って下さいました。
バン!っと太鼓判をもらったようで嬉しかったです。
「生きる気力は、人と関わる事」と、
イキイキと話しをしてくれたこの高齢男性との出会いが、
今年のクリスマスのプレゼントだったのかも^^

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弘瀨美加
専門家

弘瀨美加(講師)

comfy living

在宅介護経験者だから伝えられる実践的な整理収納スキルに強み。高齢者の心身の特性に配慮した収納のテクニックで安全で安心な住環境の整え方を提案。介護する人される人、双方の気持ちの負担も軽くなるよう努める。

弘瀨美加プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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