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第28回全国建築塗装技能競技大会in北海道

令和7年9月10日(水)11日(木)
(一社)日本塗装工業会(加盟約2,300社)主催
「第28回全国建築塗装技能競技大会」が、北海道札幌市(会場)北海きたえーるにて開催されました♪
昭和43年東京都渋谷区塗装会館にて開催以来現在まで続く大会。
2年に一度、全国各地のブロック予選を勝ち抜いた卓越した技能士の猛者が塗装技能の日本一を競い合う伝統ある由緒ある大会です。
国土交通省、厚生労働省はじめ関連諸団体、この度は開催場所である北海道、札幌市当局のご協力や支援もある大会。
私と弊社専務(妻)は香川県支部所属で、この度四国ブロック(香川・愛媛・徳島・高知)代表の選手として2名選出され出場させていただきました
5月初旬より日々早朝練習・日中は社業をし帰社後21時22時ごろまで練習する日々を…4ヶ月…
日曜日は勿論のこと、お盆休憩中も練習練習練習の日々。
技術研鑽し大会当日に臆することなく挑めるように鍛錬してまいりました!
そして練習開始から早々に2人で決めていたこと。
・些細なことで喧嘩しない
・ネガティヴな考えや言動はしない
・夫婦だけれどもお互い同士でいること
・最後まで楽しむこと
・四国代表で出場させていただく自覚をもつこと
でした。常にディスカッションしてお互いを高めあい、全国の猛者技能士さんたちと肩を並べて競技できるよう努めてまいりました。
因みに、、出発する前日まで深夜遅く練習を行っていた事は言うまでもありません。
思い返せば平成9年9月開催の第16回全国建築塗装技能競技大会(二級の部)の宮城県大会に出場させていただきましたが、努力賞程度という内容だったことへのリベンジ的な個人の想い!!
あの時は嬉しくも若造で、やらされている感じでの出場だったことを思い出します。
平成9年宮城県開催の全国建築塗装技能競技大会
この度出場の全国大会では、夫婦出場は大会史上初!それも2人共一級建築塗装技能士という国家検定資格者保有者で、私は登録建設基幹技能者キャリアアップシステムレベル4、妻は建築施工管理技士資格保有者でもあること。
そして香川県支部代表ではなく四国ブロック代表で、それぞれ選手として出場させていただくChanceを頂戴致しましたから
燃えない理由がございません
さらには香川県支部代表&四国ブロック代表な訳ですから、、、
狙うはビッグ3の【大臣賞】
・内閣総理大臣賞・厚生労働大臣賞・国土交通大臣賞
褒章内訳としては以下の通りです。
全国建築塗装技能競技大会 褒章内訳
トップ12内は入賞となり別枠で課題別部門賞や特別賞などもございます。国とタイアップした長年続けられた、正に日本一の技能競技大会となります。
まずはやり遂げられなければ採点されません。定められた時間内にルールに従って進めてまいります。
また、採点される方も委員会でチームとしておられ、厳正なるチェックをされながらの内容となります。
結果と致しましてはトップ12位内に入賞でき
【日本建築仕上材工業会会長賞】を有難く頂戴致しました♪
入賞 日本建築仕上材工業会 会長賞
妻もすべての課題をしっかりとこなし、クオリティは悪くない内容でした。
彼女に関しましても私と変わりない技術と技能ですし少しのミスなどを軽減できれば更に上位だったと個人的には感じてます。
優良技能賞 最後までやり遂げないと頂戴できません
香川県支部の技能委員長が現地で観覧してくださったのですが、2人ともトップクラスだった!と
お褒めのお言葉を頂戴致しました。
2人とも反省点などは多々ございますが、何より本大会へ挑めたこと。
夫婦共に一級建築塗装技能士資格者として【共に同士】として。
本大会にチャレンジできたことは最幸でした。
努力なくして栄光などありえない!
と平素より考え行動した結果で、少しでも全国建築塗装レベルに爪跡を残せたことを嬉しく想います。
ただ、祈願であった3大
【大臣賞】受賞までには至れなかったことに悔いがございますので…
もう一度Chanceが訪れた暁には再チャレンジしたいですね。
それでは大会の様子などを少しご紹介致します。
冒頭にも綴りましたが、今回の開催地は北海道札幌市の北海きたえーるという会場でした
北海きたえーる
第28回全国建築塗装技能競技大会看板
大会前日に前入りし事前に送っていた大会に使用する資材が届いているかの確認。
大会に使用する自分たちの道具を事前に現地へ送る
それと会場の雰囲気を確かめにいきました。
ちょうど設営中の状態でしたが、本大会のメインどころで動いておられる本部技能委員長が温かく迎えてくださいました。
会場の大きさは香川県で申しますとサンメッセ香川より少し大きいぐらいで、あなぶきアリーナよりも少し小さい感じでしたが、設営されていくと圧巻!でした。
全国建築塗装技能競技大会会場
ここで全国から選出された技能士同士たちと日本一を決める競技を行うのだと思うとワクワク致します。
課題は4課題
1.A課題はW900H1400の額縁付き板の研磨及び清掃、額縁の木部でオイルステインを塗装して拭き取り後、養生して下地調整としてパテしごき&パテ地付け。
乾燥後に研磨及び清掃を行い透明シーラーで下塗り。さらに乾燥後に定められている製図を描きA.B.C色の調色を行い各製図面へ塗装するという内容。
例えば、この製図を何も見ずに15分から20分程度で描きます。
全国建築塗装技能競技大会 A課題
全国大会レベルになると、すべての工程を何も見ずに作業致します。
私も弊社専務(妻)も20分程度で描きます。
A課題の塗装はA.B.C色を定められた部位へ刷毛塗りで塗装致します。
全国大会A課題
2回塗りで約1時間程度で塗装致します。
私と専務は20号の刷毛を使用して各色塗装致しました。スミキリや小刷毛などは使用せずに20号1本で各色塗装致します。
全国大会 A課題塗装中
全国大会A課題塗装中
2.B課題はW900H1200の額縁付き板で全体に研磨及び清掃後、額縁のオイルステイン塗装後拭き取り、その後養生して下地調整としてパテしごき。乾燥後に透明シーラーで下塗り。さらに乾燥後にモールディング貼り付け&養生。微弾性フィラーを使用して砂骨ローラーでパターン付け。その際はコーナー用のレギュラーローラーのみでパターン付け。その後D色を調色してローラーと刷毛で1回塗り仕上げ。
全国大会B課題
3.C課題もW900W1200の額縁付き板で、同様に研磨及び清掃、オイルステイン塗装後拭き取り。その後養生してパテしごき、内装用水性特殊多彩仕上げとなる為に専用の下塗りを塗布。乾燥後にモールディング養生後に貼り付けして暁と薫風を同方向へ描きながら塗装するという内容でした。
このA課題からC課題すべての内容を各乾燥時間や調色などもすべて含めて6時間でやり遂げないといけないという内容でした。
全国大会C課題
パテ地付けや砂骨の乾燥時間も考慮しなくては絶対にやり遂げられません。
4.D課題に関しましては自由課題となりますが、テーマが決まっており、事前に仕上がりをスケッチで提出していなければなりません。
自由課題に関してのみ。2日目の1時間30分以内で施工となります。
と申しましても額縁の塗装までは初日の作業。
まず、練習をせずに初日の3課題をやってみてと言われて挑んでも、、98%の方が初日6時間ではやり遂げられないでしょう。
そのぐらい難易度MAXでした…
やり遂げられないと採点はございません。
まずはやり遂げることが大前提で当たり前な内容となります。
それが全国技能競技大会なんです。全国より選出された38名が一斉に作業を進めていく。
そのすべての内容が創意工夫。
時間がない中で創意工夫しながら進めていきます。
手抜き?不正行為?
いやいや…いやいや…
そんなしょうもない事をされる方など1人もおられません(笑笑)
とにかく出場選手全員が日本一を目指して真剣に競技しているのですから。
会場の空気は熱気で溢れ、空調の温度は下げて風量MAXでもパテや塗料の乾燥は遅かったです(笑)
パテが乾かなければ製図はできない。
砂骨のパターン塗料が乾燥しなければ上塗りをしても、上手く塗料がのらない。。
艶ありエマルジョン塗料を2回塗布しても、前工程の下地調整や下塗りの乾燥が不十分であれば綺麗に仕上がらない。
ほんの一部の内容を綴りましたが、すべてにおいて戦略や使用材料の癖、会場や土地柄の気温や室温、乾燥時間などを検討して初日6時間のプロセスを頭や身体に叩きこんで挑みました!
私は2日目の自由課題で造形した下地の上にグラデーション塗装する内容でしたので、初日完了しないといけない課題内容+自由課題の下地まで作業でした。
終盤は見本に対して調色した塗料を提出用見本板へ各色塗装して初日終了時刻15分前に提出なのに、締切1分前に提出。
初日終了時刻20秒前にギリギリ終わるという内容でしたので、、片付けが不十分となってしまいましたが、、
なんとか終えれました。
専務に関しましては、余裕ある時刻で初日の課題が終えれたようでスペシャル同士としては安心
大会2日目は自由課題
私は初日の下地に対してグラデーション塗装。
専務は大胆且つ綺麗なアクアマリンを披露していました
自由課題 アクアマリン
私は和風旅館のエレベーター横の壁でジパング
自由課題 ジパング
やはり初日の悔いが残っていたか…自由課題で攻めきれなかたのが、更に悔いが残ります。
目指していた私の自由課題のジパングはこれ
目指していた自由課題のグラデーション
大会当日に最高のパフォーマンスをすることが選ばれた選手の役割!
後でごちゃごちゃ申すものではございません
簡単に綴ると大会の内容は以上です。
https://youtube.com/shorts/HS4O2idkHtY?si=9Q_h15oX7qjx5Q37https://youtube.com/shorts/HS4O2idkHtY?si=9Q_h15oX7qjx5Q37
大会後はインタビューしていただいた弊社専務。
YouTube配信されるそうでカットされなければ嬉しいです。
今回No.1 内閣総理大臣賞を受賞された選手やお会社社長様や会長様とも記念撮影。
選手の方は素晴らしい技術とお人柄も素敵でした。
私よりも素晴らしいと思える(私だけ)のは本大会へ挑み怖気付くことなく課題全てをやり遂げた相棒!である弊社専務!最高の同士には最高の拍手を捧げたい!
本大会はお世辞抜きで最幸に素晴らしい大会でした
自分の時間を削って惜しいなどといった浅はかな考えなど全くなく。
この経験を今後の人生のすべてに重ねて生きてまいります。
【今年の夏は人生で一番暑かった】
しかし
【人生で一番努力した4ヶ月】でした。
今後も日々技術研鑽に励み、全国大会入賞者である自覚を持ち、模範となる行動と技能伝承へ努めて人材育成にも力を注いでまいります。
まだまだ私自身の職人魂は燃えてます!!
国家資格でもある技能士資格保有者は沢山いらっしゃいますが、その中でも全国レベルでの技能競技できる技術レベルを取得している私どもは、今後も弊社へ期待してくださるお客様の為に邁進してまいります。
『誰が施工しても同じ施工品質ではごさいません』
第28回全国建築塗装技能競技大会 選手ドキュメンタリー動画



