外壁塗装の耐久性は「塗料の種類」と「施工品質」で決まる
平均的な外壁塗装工事の期間について
家の大きさや作業者の人数で、外壁塗装工事の期間は変わりますが、4LDKの住宅(40坪程度)を3人程度の作業者で外壁塗装工事を行なった場合、期間は18日前後が平均的です。
外壁塗装工事の作業工程(日数)としては、足場を組む(1日目)、外壁、屋根の洗浄(2日目)、養生・下地調整・さび止め塗装(3日目)、外壁塗装の下塗り(4日目)、外壁塗装の中塗り・上塗り(5~6日目)、屋根の塗装(7~9日目)、付帯部分の塗装(10日目~)があります。
と簡単に言えばこの内容ですが、実はシーリングやコーキングが多くある外壁では、既存シーリング材を撤去し、新規シーリング充填を施工に数日、ここで重要な事は、乾燥時間を設ける事です。
新規シーリングを充填してから数日で塗装は行えません。勿論翌日なんか言語道断。
またモルタル壁やコンクリート壁なんかも同様で、下地処理に数日かかり、乾燥時間を設けて塗装工程に入るという事が重要となります。
足場を組む際は、安全や騒音に配慮し、作業を行わなければなりませんし、作業者の安全を確保する足場は慎重に組まなければなりません。
足場を組む際は騒音が発生するので、周辺住民へ配慮しなければなりません。
外壁塗装の工程について
外壁、屋根の洗浄では、高圧洗浄機やブラシを使い、汚れをはじめ、劣化した塗料の粉、苔、カビなどを除去します。
養生・下地調整・さび止め塗装では、窓などをビニールなどで覆って塗料が付着しないように養生し、外壁のひび割れやはがれ、ふくれなどの劣化を処理して、下地調整します。
雨戸やベランダの手すりなど金属の部分は、さび止め塗装を行います。
外壁塗装の下塗りには外壁の材質に合わせた塗料(シーラー、フィラー、プライマー)を使います。
外壁塗装の中塗り・上塗りでは、同一の塗料を2回重ね塗りします。中塗りを行い、しっかり乾燥したら上塗りを行います。
屋根の塗装も外壁塗装と同様、下塗り→中塗り→上塗りの工程を経て完成し、雨どいや雨戸などの付帯部分の塗装は、2度塗りになることもあります。
しかし、これは下地の状況が良好な場合に限ります。
建物一棟一棟、使用している素材も違えば、立地条件も違う、また劣化度も異なりますから、一概に上記のようなマニュアル通りの施工方法では、早期に不具合が発生してくる可能性があります。
見積工期が短い場合の注意点について
外壁塗装業者から出された見積工期が、平均的な外壁塗装工事の期間より短い場合は注意が必要です。
塗料を必要以上に薄めると、塗りやすくなり工期が短縮できますが、塗膜が薄くなり、品質が下がります。
また、塗料を隅々まで重厚に3度塗らずに、浅く広く3度塗ってしまうと工期が短縮できますが、これも品質が下がります。
簡単に養生などを済ますと工期が短縮できますが、塗装しなくても良い部位まで塗料が飛び散ってしまうことがあり注意が必要です。
工期からわかる業者の見極め方
工期を無理に短縮する利益優先型の業者の中には、塗装の質を犠牲にしてスピードを早めている業者もいますので、工期が早すぎる業者があったら疑ってみましょう。
丁寧できめ細やかな塗装で、品質優先型の業者の中でも、ダラダラとした施工で工期を延ばす業者もいますので、工期が長すぎる業者があったら疑ってみましょう。