外壁塗装の耐久性は「塗料の種類」と「施工品質」で決まる
同じランクの塗料か?
塗料には、アクリル系塗料をはじめ、ウレタン系塗料、シリコン系塗料、フッ素系塗料、無機塗料、付加価値のある遮熱塗料、光触媒塗料、断熱塗料などがあります。
それぞれの塗料は、耐用年数が異なり、ランク分けされており、もちろん値段も違います。
利益のために安い経費で外壁塗装工事を行いたい業者の中には、全て同じランクの塗装を使用しないことがあります。
例えば、外壁にはシリコン系塗料、雨戸や雨どいには、シリコン系塗料より値段の安いウレタン系塗料料を使うといった感じです。
当然、シリコン系塗料を塗装した外壁に比べ、ウレタン系塗料で塗った雨戸や雨どいは、耐用年数が短いので、早期に塗膜が劣化します。
このため、雨戸や雨どいだけ塗り替えることなどできない為、屋根や外壁に塗装した塗膜が経年劣化するまで待たなければなりません。
雨戸や雨どいだけを塗り替える場合でも、足場を組む費用などを業者から請求されます。
見積書の中に違うランクの塗料があるかどうか確認しましょう。
塗装は3度塗りか?ケレンは項目に含まれているか?下地処理項目は含まれているか?
外壁を塗装は、一般的に、下塗り、中塗り、上塗りといった工程で行われます。
下塗りをすることで、塗料を外壁に定着しやすいようにして、中塗り、上塗りで塗膜を厚くして、塗りムラを無くし耐久性を増します。
しかし、ただ塗れば良いというものでもなく、一番重要なのは下地処理。
そして塗料メーカー様のマニュアル通りにいかないのが、改修工事です。よって3回塗りではなく、下塗りを2回塗布しなければいけなかったり、中塗りの回数も増やさなればいけなかったりと、さまざまです。
基本的に手抜き工事や、塗料の中身を替えるといった、プライドのない施工をする職人は論外ですが。
利益のために安い経費で外壁塗装工事を行いたい業者の中には、下塗り、中塗り、上塗りといった工程の中で、どれかを省いてしまうことがあります。
当然、塗膜は薄くなり、耐久性が下がりますので、耐用年数が短くなり早期に塗膜が劣化します。
見積書の中に下塗り、中塗り、上塗りといった工程が書かれているか確認しましょう。
一方、下塗りを行う前に、古くなった塗料やさびをサンダーやワイヤーブラシで除去するケレンという工程があります。
ケレンを行わず、古くなった塗料やさびの上に、新しい塗料を塗装してもすぐに剥がれてしまいます。
利益のために安い人件費で外壁塗装工事を行いたい業者の中には、ケレンを省くことがあります。
見積書の中にケレンがあるかどうかしっかり確認しましょう。
塗装面積は同じか?塗装箇所は全て書いてあるか?
外壁塗装工事を行う業者はたくさんあります。
依頼者にしてみれば、安くて、高品質な外壁塗装工事をしている業者に頼みたいのは当然で、複数の業者に見積もりを出してもらうことがあります。
この際、注目して頂きたいのが、塗装面積です。
塗装面積が大きければ大きいほど、見積もり金額が高くなります。
利益を重視する業者は、なるべく塗装面積を大きく算出します。
複数の見積書の中で、塗装面積があまりにも大きい業者は、やめたほうがいいでしょう。
また、外壁塗装工事が終了した後に、追加で費用を請求されることがあります。
例えば、最初に見積もりに書かれていない塗装箇所の塗装費用を上乗せしてくるケースなどです。
見積書チェックする場合は、塗装箇所が全て書いてあるか確認しましょう。