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【2026年】火災保険で直せる屋根まわりの工事一覧と、うちの現場で見てきた注意点

瀧澤豊

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テーマ:損害保険


こんにちは。盛岡市で屋根工事を専門にしている瀧澤屋根工業です。今日は「火災保険を使って屋根を直せますか」というご相談について、うちの現場で実際に感じていることをそのまま書きます。


まず結論から書きます

火災保険は、「風災」「雹(ひょう)災」「雪災」といった突発的な自然の力による損害であれば、屋根の修理に使える可能性があります。一方で、経年劣化や施工不良は対象外です。これは保険会社が判断することであって、私たち工事店が保証できるものではありません。ここははっきりさせておきます。

•対象になりやすい:突風による破損、雪の重みや落雪による破損、雹による破損

•対象外になりやすい:経年劣化、施工不良、水害(別途契約が必要)

2019年から2024年にかけて、火災保険料のもとになる「参考純率」は全国平均で累計40%以上上がっています(損害保険料率算出機構「火災保険参考純率改定のご案内」)。2026年10月にも改定があるのではという観測が業界で出ていますが、この記事を書いている2026年8月時点で公式な発表はまだありません。


なぜ値上がりが続いているのか

背景にあるのは自然災害の増加です。
2018〜2019年の台風だけで、1年間に1,000億円を超える保険金支払いが発生した年もありました。損保各社はこの参考純率をもとに保険料を決めるため、改定のたびに保険料が上がる構造になっています。実際の推移を見ると、
2019年10月に約4.9%
2021年1月に約6.9%
2022年10月に約10.9%
2024年10月に約13.0%と、
この5年で4回にわたって引き上げられてきました。


岩手・盛岡ならではの事情

積雪荷重、屋根からの落雪、突風による棟板金の飛散などは「風災」「雪災」として認められる可能性があります。一方で、盛岡の屋根で多いのは凍害による劣化で、これは経年劣化に分類されやすく、保険の対象外になりやすいところです。同じ「屋根が傷んでいる」でも、原因によって保険が使えるかどうかはまったく違ってきます。


結局、どんな工事で保険が使えるの?

ここまで制度の話をしてきましたが、「じゃあ実際どんな工事なら使えるの」というのが一番知りたいところだと思います。うちの現場でよく保険が使えている工事を挙げます。

•雨どいの修理:積雪や落雪で雨どいが変形・破損するケースは、雪災として保険の対象になりやすい工事です。盛岡でも毎年相談が来ます

•カーポートの屋根:雪の重みで潰れる、落雪の直撃で歪む、という被害が多く、これも雪災・風災として対象になりやすいです

•ポリカ屋根(テラス・カーポート・風除室の波板):テラスやカーポート、風除室で使われている、あの透明な波板です。強風・雹・落雪で割れることが多く、実はこれも対象になるケースが多い部材です

雨どい・カーポート・ポリカ屋根は、どれも「屋根そのもの」ではないので保険が使えるイメージを持たれにくいのですが、風災・雪災の対象になりやすい代表例です。心当たりがあれば、まず見積もりを出してみることをおすすめします。



現場で見てきた実例

「保険を使って直したい」というご相談は、実際に多いです。ここ数年、増えている実感があります。
なかでもよくあるのが、軒天(のきてん、屋根の軒先の裏側にある板)の修理の相談です。軒天がボロボロになっている原因は、雨水がじわじわと染み込んで傷んだ、というケースが大半です。これは仕組みとしては経年劣化に近いので、保険会社さんの多くは「染み込みによる損害は対象外です」と判断します。ただし、雪の塊が凍って氷になり、それが軒天に落ちて破損させた、というような場合は話が別です。これは外からの力による突発的な損害なので、対象になる可能性が十分にあります。同じ軒天でも、原因が「じわじわ」なのか「ドン」と当たったのかで結論が変わってくるわけです。各保険会社さんによって見解が違うところもあるので、うちでは「これは対象になるかわかりませんが、まずダメ元で出してみますか」という聞き方をして、見積もりだけは出すようにしています。ダメならそのまま消せばいいだけです。

もうひとつ多いのが、中古物件を買われた方からの雨どいのご相談です。雨どい自体は先ほど書いたとおり対象になりやすい部材ですが、ひとつだけ気をつけてほしいことがあります。中古物件を買って半年くらいしてから「雨どいが壊れているので保険で直したい」というご相談を受けたことが何度かあります。これは、今の持ち主になってから壊れたのではなく、前の持ち主のときにすでに壊れていた可能性が高いケースです。保険会社の調査員は、こういうときGoogleのストリートビューで過去の外観写真を確認します。2〜3年前の画像を見て、「その時点ですでに壊れていますよね」と判断されれば、当然ですが保険は下りません。ここは私も何度か立ち会って、そのとおりだなと思ったことがあります。買う前から壊れていたものを、今年の被害だと言って出すのは、結局は通らないですし、うちとしてもそこに手を貸すことはできません。中古物件を買われた方には、購入時点での屋根まわりの状態を写真に残しておくことを、私はいつもおすすめしています。



よくある質問

Q. 免責金額とは何ですか?
A. 保険金が支払われるときに差し引かれる自己負担額のことです。例えば免責30万円の契約で損害額が50万円なら、保険金は20万円になります。

Q. 経年劣化かどうかは誰が判断するのですか?
A. 最終的には保険会社の調査・鑑定人が判断します。うちの見立てはあくまで参考材料です。 

Q. 見積もりだけ頼んで、申請しないという選択肢はありますか?
A. あります。うちでは先に見積もりを出し、対象になるかどうかは保険会社とのやり取り次第、というお願いの仕方をしています。

Q. 保険会社の現地調査には立ち会うべきですか?
A. できれば立ち会ったほうがいいです。屋根の状態を一緒に確認できると、あとの認識のズレが少なくなります。


お金の話を、そのまま書きます

免責金額は契約によって異なりますが、数万円〜数十万円で設定されていることが多いです。保険が適用されれば自己負担は免責分だけで済むケースがありますが、対象外と判断されれば工事費は全額自己負担になります。参考純率が5年で40%以上上がっている以上、更新のたびに保険料自体も上がっていく可能性が高いところです。だからこそ、対象になる被害はきちんと申請したほうがいいと、私は考えています。



ここだけは気をつけてほしいこと


•「保険金で無料になります」と強く勧誘してくる業者には注意してください。国民生活センターには2010年度から2020年8月までの間に、保険を使った住宅修理の勧誘に関する相談が11,261件寄せられています(日本損害保険協会「住宅の修理などに関するトラブルにご注意」

•報告されている例では、保険金100万円に対して申請代行業者が30万円の成功報酬を請求したものの、実際の修理費は70万円だったというケースもあります

•契約する前に、必ずご自身の保険会社・代理店に確認することをおすすめします




まとめ


•屋根の被害が風災・雪災・雹災によるものなら、火災保険は使える可能性があります
•特に雨どい、カーポートの屋根、ポリカ屋根(テラス・風除室含む)は対象になりやすい代表例です
•判断するのは保険会社で、工事店ができるのは見積もりを出すところまでです
•染み込み系の劣化と突発的な破損では結論が変わりますし、中古物件では購入前からの損害かどうかも必ず見られます
•「保険金で無料になる」と煽る業者には気をつけてください


当社では現地調査・ご相談は無料で対応しております。気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。


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瀧澤屋根工業 代表のタキサワでした。

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瀧澤豊(屋根工事業)

瀧澤屋根工業

屋根は生活に無くてはならないものです。だからこそ安全性が高く、安心して暮らすことができる屋根をつくりたい。長年培ってきた知識・技術・経験をいかし、お客様のニーズに合った屋根づくりをご提供します。

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