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瀧澤豊プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

外壁塗装で足場を組むなら、屋根は「塗る」以外の選択肢もあります

瀧澤豊

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テーマ:外壁


こんにちは。盛岡市で屋根工事を専門にしている瀧澤屋根工業です。

「せっかく足場を組むので、屋根も一緒に塗っておきましょう」

外壁塗装の見積りを取ると、ほぼ必ずこう言われます。

これは正しいお話です。 私も同じことを言います。

ただ、この一言で屋根の行き先が決まってしまうお宅を、盛岡でたくさん見てきました。
今日はその話をします。


先に結論から書きます

外壁塗装の見積りを取ったら、契約する前に、屋根だけ別で見てもらってください。

理由は一つです。

足場を組むタイミングは、屋根の工事を一番安くできる瞬間だからです。

ここを逃すと、同じ工事をするのに足場代をもう一度払うことになります。



「一緒にやれば足場代が浮く」は、本当の話です

足場代は、30坪くらいのお宅で 20万〜40万円です。

そして大事なのは、この金額が屋根の工事でも外壁の工事でも変わらないということ。家のまわりをぐるっと囲むので、片方だけだから半額、とはならないんです。

だから外壁と屋根を同時にやれば、足場は1回で済みます。20万〜40万円がまるごと浮く。これは本当に大きいですし、工期も別々なら3週間かかるところが2週間ほどに縮まります。

ここまでは、どこで聞いても同じ説明だと思います。



ただ、浮く金額はどれを選んでも同じです

問題は、その足場で何をするかです。

足場が1回で済むという条件は、屋根塗装でも、カバー工法でも、葺き替えでも、まったく同じです。

- 外壁塗装 + 屋根塗装 → 足場代1回分が浮く
- 外壁塗装 + 屋根カバー工法 → 足場代1回分が浮く
- 外壁塗装 + 屋根の葺き替え → 足場代1回分が浮く

浮く金額は、どれを選んでも変わりません。

ということは、こうなります。

> 「足場が浮くから屋根も塗っておこう」ではなく、
> 「足場が浮くこのタイミングだからこそ、カバー工法や葺き替えも考える価値がある」

一年のうちで、カバー工法や葺き替えのハードルが一番下がるのが、外壁塗装で足場を組むときなんです。ところが、この選択肢があること自体が伝わっていない。




足場は「いくら」より、「何回組むか」です

ここが今日いちばんお伝えしたいところです。

屋根を塗ると、次は10年から13年後にまた塗ります。そのときも足場を組みます。

塗り替えを3回すれば、足場代だけで60万〜120万円払うことになります。

前回のコラムで、30年で3回塗ると合計165万円ほどになると書きました。その中のかなりの部分が、**屋根そのものではなく、屋根に登るための足場代**です。

一方、カバー工法や葺き替えなら30年から40年もちます。屋根のために足場を組むのは、その1回きりです。

さらに言えば、もし塗ってはいけない屋根材だった場合はもっと厳しくなります。足場代20万〜40万円と塗装代を払って、数年後にまた足場を組むことになるからです。1996年から2008年ごろの屋根材が該当します。今ちょうど築18年から30年です。

足場は、いくらかかるかより何回かけるかで考えたほうがいい。私はそう思っています。



屋根と外壁は同じペースでは傷みません

もう一つ、あまり語られない話をします。

「同時にやれば得」なのは事実です。ただ、屋根と外壁は同じペースでは傷みません。

屋根は、日差しも、雨も、雪も、まともに受け止めています。外壁は屋根の陰にいて、雪が積もることもありません。同じ日に同じ塗料で塗っても、先にダメになるのは屋根のほうです。

だから最初の1回は揃っても、次からはずれていきます。屋根が塗り替えの時期を迎えても外壁はまだきれい、ということが起きる。そうなると、屋根のためだけに足場を組むことになります。

ここでカバー工法や葺き替えを選ぶと、この問題がなくなります。屋根が足場のスケジュールから降りるんです。

以後、足場を組むのは外壁の都合だけ。そのときに屋根の点検も一緒にできますが、工事代はかかりません。屋根はただ乗っているだけの状態になります。

30年、40年という単位で見たとき、これはかなり大きな違いだと思っています。




岩手は、動ける時期が決まっています

盛岡やその周辺だと、もう一つ事情が加わります。

外の工事ができるのは、3月下旬から12月上旬まで。

冬は塗料が乾きませんし、屋根に雪が乗っていれば工事そのものができません。12月上旬から3月下旬までの、およそ3か月半は動けないと思ってください。足場も同じです。

だから岩手の場合、外壁塗装を考え始めたら、その年のうちに屋根も決めきってしまうほうがいい。「屋根は来年考えます」となると、来年また足場を組むことになります。

ちなみに盛岡は凍害もあります。塗膜の隙間に入った水が冬に凍って膨らみ、春に溶ける。この繰り返しで、塗膜はカタログの年数より早く負けます。暖かい地域と同じ感覚では考えないほうがいい、というのが現場でずっと感じてきたことです。



足場があるうちに、済ませておきたいもの

足場は、屋根と外壁だけのものではありません。足場がないとできない工事が、ほかにもあります。

- 雪止めの増設・交換(岩手では落雪のトラブルに直結します)
- 雨どいの交換(塩ビの雨どいは今年20%前後値上がりしています)
- 軒天の張り替え
-天窓まわりの点検

どれも単独でやると、また足場代が20万〜40万円かかります。せっかく足場が建っているなら、このタイミングでまとめて見ておくのが一番安いです。

見積りを取るときは、「足場があるうちにやったほうがいいものはありますか」と一言聞いてみてください。



現場で見てきた実例


盛岡市内・築24年のお宅

外壁塗装の契約をする前日に、屋根だけ見てほしいとご相談をいただきました。上がってみると、軒先の屋根材が指で層状にめくれる状態。塗れない屋根材でした。外壁塗装はそのまま進めていただき、屋根はその足場を使ってカバー工法に。もし塗っていたら、数年後にもう一度足場からやり直しでした。

矢巾町・築21年のお宅

外壁と屋根を同時に塗装されたお宅です。13年たった時点で、外壁はまだきれいなのに屋根だけ色が抜けていました。同じ日に同じ職人が塗っても、屋根のほうが先に負けます。この方は結局、屋根のためだけにもう一度足場を組むことになりました。




お金の話を、そのまま書きます

30坪くらいのお宅で、屋根の工事を単独でやったときの目安です。

屋根の工事 総額の目安(足場込み) 次のメンテまで 30年で足場を組む回数
------------
屋根塗装 45万〜60万円 10〜13年 3回
カバー工法 70万〜150万円 30〜40年 1回
葺き替え 90万〜130万円 30〜40年 1回


いちばん右の列を見てください。

足場代が20万〜40万円だとすると、塗装ルートは足場だけで60万〜120万円かかる計算になります。外壁と同時にできれば浮きますが、先ほど書いたとおり、屋根と外壁の周期は毎回は揃いません。

浮いた足場代を「今の出費を減らす」ために使うか、「次の足場をなくす」ために使うか。どちらが正しいとは言いません。ただ、選べるということは知っておいてほしいんです。



よくある質問

Q. 外壁塗装の業者さんに頼んだのですが、屋根だけ別で見てもらってもいいんですか?

問題ありません。うちにも「外壁は別の会社でやります」というご相談は普通に来ます。屋根を見て、塗って大丈夫ならそうお伝えします。

Q. 別々の業者に頼むと、足場代は二重にかかりますか?

同じ時期にやるなら、足場を共用させてもらう形で調整できます。業者同士で話をすれば済むことなので、遠慮なくおっしゃってください。

Q. 外壁塗装の見積りに屋根も入っています。どこを見ればいいですか?

屋根の項目に「縁切り」または「タスペーサー」があるか見てください。スレート屋根で、これがない見積りは気をつけたほうがいいです。

Q. 屋根だけ先に直して、外壁は後からでもいいですか?

できます。ただ足場代がもう一度かかるので、時期が近いなら一緒のほうが得です。

Q. 今から動いて、今年中に間に合いますか?

12月上旬までなら現実的です。ただ秋は職人の予定が埋まりやすいので、早めに見ておくに越したことはありません。



まとめ

外壁を塗り替えようと思ったとき、屋根のことは「ついで」で決まってしまいがちです。「せっかくなので屋根も」と言われて、そのまま見積りに入っている。よくある流れだと思います。

でも、足場を組むというのは、屋根にとって一年で一番大きなチャンスです。

20万〜40万円の足場代が浮くのは、塗装でもカバー工法でも葺き替えでも同じ。だとしたら、そのタイミングで「うちの屋根はどれが合っているのか」を一度だけ確かめてみる価値はあると思います。屋根を長持ちする形にしてしまえば、次からの足場は外壁の都合だけで組めばよくなります。屋根が足場のスケジュールから降りるというのは、思っている以上に楽なことです。

しかも岩手は、動けるのが3月下旬から12月上旬まで。決められる時期が、はじめから決まっています。

私は外壁塗装を止めたいわけではありません。外壁は外壁で、時期が来たら塗ればいいと思っています。ただ、屋根は外壁とは別の材料でできていて、傷み方も寿命も違います。別のものとして一度見てもらってから決めても、遅くありません。

うちは瓦も板金も両方やる屋根屋なので、どの工法をおすすめしても得も損もしません。塗って大丈夫な屋根なら、そうお伝えします。ドローンだけで済ませず、職人が実際に屋根に上がって、目と手で確かめます。





屋根のこと、うちのホームページにまとめてあります


・瀧澤屋根工業 WEBサイト
施工事例、屋根の基礎知識、工事の流れ、概算見積りまで、屋根のことをひととおりまとめています。
WEBサイト


・その屋根、あと何回塗りますか?(30年費用シミュレーション)
築年数と屋根材を選ぶだけで、これから30年でいくらかかるかが出てきます。
こちら



当社では現地調査・ご相談は無料で対応しております。気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。



以上、 代表のタキサワでした。

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瀧澤豊
専門家

瀧澤豊(屋根工事業)

瀧澤屋根工業

屋根は生活に無くてはならないものです。だからこそ安全性が高く、安心して暮らすことができる屋根をつくりたい。長年培ってきた知識・技術・経験をいかし、お客様のニーズに合った屋根づくりをご提供します。

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