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2026年補助金がなくなった今、 岩手・盛岡で太陽光発電を「付ける人・付けない人」の分かれ道

瀧澤豊

瀧澤豊

テーマ:太陽光発電


2026年現在、住宅業界では
「太陽光は元が取れない」
「補助金が終わったから意味がない」
と思っている方が増えてきました。

実際、盛岡市を含め、多くの自治体で住宅用太陽光発電への補助金は終了しています。
この事実だけを見ると、太陽光はもう役目を終えた設備のように感じるかもしれません。

ただ、現場で住宅や屋根に関わっていると、
太陽光の“必要性そのもの”は、むしろ以前よりはっきりしてきたと感じます。

それは「お得かどうか」という話ではなく、
これからの電気の使われ方そのものが変わってきているからです。




電気を取り巻く状況は、静かに変わっている

ここ数年で電気料金は大きく上がりました。
一時的な値上げではなく、

・燃料価格の不安定化
・円安による輸入コスト増
・発電所・送電網の老朽化
・再エネ賦課金の継続

といった、構造的な要因が重なっています。

そして2026年2月現在、
もう一つ無視できない要素が加わりました。

それが AIとデータセンターによる電力消費の急増 です。




AIが使う電気は、これまでの常識とは別次元

AIは「便利なソフト」では終わりません。
実際には、大規模なデータセンターで24時間稼働し続けています。

最新のAI向けデータセンターでは、

・1施設あたり100〜500メガワット(MW)規模の電力を消費
・これは一般家庭に換算すると、約20万〜100万世帯分に相当


比較電力の目安
一般家庭1世帯約4,000kWh/年
平均使用電力約0.45kW
100MWデータセンター約22万世帯分
500MWデータセンター約110万世帯分


AIは一度動かして終わりではなく、
学習・再学習・推論を止めずに続けるため、
電力需要は今後も確実に増え続けます。

この影響は、最終的に「家庭が使う電気」に跳ね返ってきます。




これから不利になるのは「電気を買い続ける側」

今後想定されるのは、

・電気料金の段階的な上昇
・ピーク時間帯の制限
・災害時の復旧優先順位の問題

ここで改めて見直されているのが、
自宅で電気を生み出せる太陽光発電です。




太陽光発電は「儲ける設備」から「備える設備」へ

2026年の太陽光は、
もはや売電で利益を出す設備ではありません。

以前現在
売電収入が目的自家消費が中心
補助金ありき電気代削減・安定供給
投資商品生活インフラ


電気代が上がれば上がるほど、
「買わずに済む電気」そのものの価値は高くなります。

補助金がなくても、
太陽光が再評価されている理由はここにあります。




パネルは重要。でも「発電し続けられるか」は別の話

当然ですが、発電するのは太陽光パネルです。
性能の良いパネルを選ぶことは大切です。

ただし、現場で問題になるのは
「長く安定して使えるかどうか」です。

・屋根材の状態
・下地の強度
・積雪荷重への対応
・雨仕舞いの考え方
・将来のメンテナンス性

これらが考慮されていないと、
高性能なパネルでもトラブルの原因になります。




後付け太陽光で実際に多い失敗パターン

よくあるのが、次の流れです。

・設置当初は問題なし
・数年後、屋根の劣化や施工部から雨漏り
・太陽光パネルを全解体
・修理後に再設置 → 二重コスト

「傷んだ屋根にそのまま設置する」ケースは稀ですが、
将来の劣化を見越さない設計は意外と多く見られます。




岩手県で太陽光を考えるなら、必ず見るべき3つの点

① 積雪・落雪を前提にした屋根形状と雪止め設計

岩手県では「雪が落ちる」ことによるトラブルが非常に多く、

・落雪事故
・隣地・通路への雪の集中
・駐車スペースが使えない

といった問題が起きやすくなります。

雪止めを付けるのか、安全な方向に落とすのか。
設計段階で雪の動きを決めることが重要です。

② 屋根勾配は、緩すぎない方がいい

岩手県で多い横葺き屋根では、
3寸勾配以上を基準に考えるます。

勾配が緩すぎると、

・雪や水が滞留
・冬場に「すが漏れ」が起きやすい

ある程度しっかり勾配を取ることで、
水はけが良くなり、屋根の寿命にもつながります。

③ 将来の修理性|外せる設計かどうか

太陽光は20〜30年使えますが、
屋根は先にほかのことで、手をかけることがあります。
例えば、屋根の塗り替えが必要になった場合です。

・外せない設計
・外すのに大工事が必要

こうした場合、修理+再設置で大きな負担になります。

最初から外せる前提で設計されているかは、
非常に重要なポイントです。




屋根一体型太陽光「Roof-1」という選択肢


太陽光の選択肢として、屋根一体型太陽光もあります。

モノクローム社の屋根一体型太陽光
「Roof-1(ルーフワン)」は、

・屋根材とパネルを一体化
・見た目がすっきり
・断熱性能が良い

といった特徴があります。

私は、このRoo-1の施工認定店として対応しています。

モノクローム社 公式ページ
モノクロームRoof-1

ルーフワン施工解説記事
最新の太陽光パネルはこれ。ROOF-1





まとめ|太陽光は「付けるか」ではなく「どう備えるか」

2026年の太陽光発電は、
流行でも、儲け話でもありません。

・電気をどう確保するか
・雪国の住宅をどう守るか
・将来の修理までどう考えるか

こうした視点で考えたとき太陽光は暮らしを支える備えになります。

岩手県の気候と屋根条件を踏まえ、
無理のない形で組み込むことが、
長く安心して暮らすための現実的な選択です。




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瀧澤豊(屋根工事業)

瀧澤屋根工業

屋根は生活に無くてはならないものです。だからこそ安全性が高く、安心して暮らすことができる屋根をつくりたい。長年培ってきた知識・技術・経験をいかし、お客様のニーズに合った屋根づくりをご提供します。

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