雪止めがない家は危険!隣人トラブルと賠償リスクを避けるための必須対策
積雪地の岩手県で屋根屋とやっていると、よく雪止めについて相談されます。
この屋根は、雪を落とした方が良いのか?それとも雪が落ちないようにした方が良いか?
よく質問されます。
雪が屋根に積もるとどのくらいの重さなんだろう?
たくさんの雪が屋根に積もっているけど心配です。。。
雪の重さはどのくらいなのか?
雪の重さはどのくらいあるのか。屋根の雪を下ろしたり、自分の雪かきしたり、岩手県にお住まいの方も雪って思いなって考えさせられることもあると思います。
まずはシンプルな単位で雪の重さを考えてみる。一立方メートルあたりの雪の重さはどのくらいになるのだろうか。
積雪荷重 = 積雪の単位荷重 × 垂直積雪量 × 屋根形状係数
このような計算方法で求めることができます。
雪の重さは、一般的な地域で積雪量1㎝で1㎡につき20N以上(2㎏)と定められています。
多雪地域では、積雪量1㎝で1㎡につき30N以上(3㎏)です。
盛岡市で50cmの積雪があったとして、
一般的サイズの床面積35坪程度の家で、屋根面積を120㎡で換算すると
2kg/㎡×50cm×120㎡=12,000kg
屋根に積もった雪の重さは約12tにもなります。
12トンってとても重く感じませんか。
これはざっくりとした重さですので、もっと詳しくみると
新雪降雪の結晶の形が残っているもの。みぞれやあられを含む。 30 ~ 150kg/㎥
しまり雪雪同士がくっついて丸みを帯びた氷の粒。 150 ~ 500kg/㎥
こしもざらめ雪平らな面をもった粒。 100 ~ 400kg/㎥
ざらめ雪水を含み大きくなった氷の粒や大きな丸い粒が連なったもの。 200 ~ 500kg/㎥
同じ雪でも雪質によってここまで重さが変わってきます。
ざらめ雪が50cm積もった場合
120㎡の屋根ですと18トン~30トンの重さになります。
盛岡市でざらめ雪50cmの積雪があったとして
80㎡の屋根で約12トン~20トン
100㎡の屋根で約15トン~25トン
120㎡の屋根で約18トン~30トン
200㎡の屋根で約30トン~75トン
300㎡の屋根で約45トン~75トン
私が載っている軽自動車スズキのエブリィがだいたい1トンなので、雪が15トンも屋根にあったら15台も軽自動車を載せているのと同じになりますね。
ちなみに100㎡の屋根に瓦屋根を葺くと、45kg/㎡×100㎡=4,500kgの4.5トンくらいですので
100㎡の瓦屋根にざらめ雪が50cm積もると約20トンもの重さとなります。
びっくりする重さ!
同じ1mの屋根雪の積雪でも、雪質によってかなり重さに違いが出ることが分かりますね。
建築基準法施行令の条文
積雪荷重は、積雪の単位荷重に屋根の水平投影面積及びその地方における垂直積雪量を乗じて計算しなければならない。
2 前項に規定する積雪の単位荷重は、積雪量1cmごとに1m2につき20N以上としなければならない。ただし、特定行政庁は、規則で、国土交通大臣が定める基準に基づいて多雪区域を指定し、その区域につきこれと異なる定めをすることができる。
3 第1項に規定する垂直積雪量は、国土交通大臣が定める基準に基づいて特定行政庁が規則で定める数値としなければならない。
4 屋根の積雪荷重は、屋根に雪止めがある場合を除き、その勾配が60度以下の場合においては、その勾配に応じて第1項の積雪荷重に次の式によつて計算した屋根形状係数(特定行政庁が屋根ふき材、雪の性状等を考慮して規則でこれと異なる数値を定めた場合においては、その定めた数値)を乗じた数値とし、その勾配が60度を超える場合においては、零とすることができる。
μb=√cos(1.5β)
この式において、μb及びβは、それぞれ次の数値を表すものとする。
μb 屋根形状係数
β 屋根勾配(単位 度)
5 屋根面における積雪量が不均等となるそれのある場合においては、その影響を考慮して積雪荷重を計算しなければならない。
6 雪下ろしを行う慣習のある地方においては、その地方における垂直積雪量が1mを超える場合においても、積雪荷重は、雪下ろしの実況に応じて垂直積雪量を1mまで減らして計算することができる。
7 前項の規定により垂直積雪量を減らして積雪荷重を計算した建築物については、その出入口、主要な居室又はその他の見やすい場所に、その軽減の実況その他必要な事項を表示しなければならない。
以上のように積雪荷重の計算はしっかりあります。
岩手県の市町村ごと地点別垂直積雪量
県土整備部の建築住宅課が出しているデータです。
積雪量について
私たちが住んでいる盛岡市は盛岡市役所で 0.77m
盛岡市の最高は藪川町村で1.54mとなります。
他
矢巾町 矢巾町役場 0.74m
紫波町 紫波町役場 0.76m
滝沢市 滝沢市役所 0.81m
雫⽯町 雫⽯町役場 0.88m
八幡平市寄⽊鷹子 1.30m
遠野市 遠野市役所 0.92m
私が育った遠野市上郷町では1.12mと多かったです。
最も多かったのが、西和賀町で旧沢内村役場 2.85m
さらに川舟貝沢では3.33mと3m超えです。
やはり西和賀町エリアは雪が多いですね。
雪止め工事で安心の冬を迎えましょう
冬が近づくと、岩手県の多くの家庭では雪の影響が気になり始めます。特に屋根に積もる雪の重さは、家屋に大きな負担をかけるだけでなく、突然の落雪による危険も潜んでいます。このようなリスクを考慮すると、雪止め工事は単なるオプションではなく、必要不可欠な対策と言えます。先ほど詳しく説明したように、積もった雪の重さは想像以上です。一般的な家庭の屋根に積もる雪の重さは数トンにも及び、その影響は家全体に及びます。
雪止めの必要性
さらに、突然の落雪は家族や近隣の人々、さらには貴重な財産にも危険を及ぼす可能性があります。例えば、カーポートの屋根や車やエコキュートなど、さらには通行人に対してもリスクがあります。このような問題を未然に防ぐためには、雪止め工事が最も効果的な解決策です。
雪止めは、屋根に設置することで積雪を安定させ、落雪を防ぐ役割を果たします。また、雪止めがしっかりと設置されていると、屋根の雪を均一に分散させることができ、屋根への負担を軽減する効果もあります。これにより、屋根の軒折れを防いだり。屋根の寿命を延ばすとともに、家全体の安全性を高めることができます。
私たちの雪止め工事の特長
私たちの雪止め工事は、どんな屋根にも対応できるということです。
瓦屋根、板金屋根、スレート屋根、シングル屋根、石粒付き鋼板屋根などです。
特に岩手県では少ない瓦屋根も施工可能ですので、瓦に雪止めと追加したいというご希望にお答えすることができます。
次に、熟練した職人による施工です。私は、岩手県での長年の経験と専門的な技術を持っています。開業11年、業界経験18年です。各工事に対して、岩手県の気象条件や建築構造に合わせた最適な設計と施工を行います。これにより、どのような状況でも確実に雪止めが機能するようにします。
さらに、地元岩手県での豊富な経験も当社の大きな強みです。岩手県特有の厳しい冬季の条件に対応した施工を行い、多くのお客様から高い評価を受けています。
例えば、
①近隣の道路に瓦屋根から雪が落ちてしまって、毎年雪かきするのが大変だった方は、雪止めを付けて雪かきしなくて楽になった。
②太陽光パネルの下に雪止めと付けたことで、一気にざーっと流れ落ちてきた雪を、雪かきをしなくてよくなった。
③軒折れしてしまったお客様からは、適切な位置に雪止めと追加したことで、軒折れがなくなった。
④急勾配屋根のフランス瓦に雪止めと付けたいとの方も、専用の雪止めの種類を適切な数量で取付けることで、がっちり雪を止めることができます。
私たちはお客様一人一人のニーズに応じた、高品質な雪止め工事を提供しています。
雪止めの種類は、耐久性と安全性を重視し、信頼と実績のある厳選した材料を使採用しています。
雪止めのお困りごと、ぜひお聞かせください。
お見積り、ご相談無料です。
ぜひお問い合わせください。
宜しくお願い致します。
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