雪が降る前に、家のまわりで見ておいてほしい5つのところ
大雪のあと、家の前の道がせまくなって、車がすれちがえない。そんな経験はありませんか?
雪かきをして、道のはしに雪をよせる。また降る。またよせる。そうしているうちに、道のりょうがわに雪のかべができて、だんだん道がせまくなっていきます。岩手の冬は、毎年これとのたたかいです。
うちは外構の会社ですが、ダンプやユンボ(バックホー。うでの先にバケットがついた、土をほる重機)を持っています。だから冬は、この重機で排雪の仕事もしています。今日はその話です。
目次
除雪と排雪は、ちょっとちがう
まず、言葉の話を少しだけ。
除雪は、雪をどかすことです。道の雪をはしによせたり、家の前の雪をかいたりするのが除雪です。
排雪は、よせた雪を、その場所から運び出すことです。積み上がった雪の山を重機でくずして、ダンプにのせて、別の場所に運びます。
除雪だけだと、雪はその場に残ります。だから雪が多い年は、どこかで排雪をしないと、置き場所がなくなってしまうんです。
岩手の冬で、排雪がいる理由
花巻や北上、奥州、盛岡のあたりは、年によって雪の量がかなりちがいます。少ない年もあれば、何回もドカッと降る年もあります。
雪が多い年は、こんなことが起きます。
- 道がせまくなって、車がすれちがえない
- 見通しが悪くなって、交差点や出入り口があぶない
- 駐車場に雪の山ができて、とめられる台数がへる
- 敷地のすみに積んだ雪が、春までとけない
とくに、アパートやお店、会社の駐車場は大変だと思います。人の出入りが多いのに、雪の山で場所がへってしまう。家の小さな除雪機では、もうどうにもならない量になることもあります。
うちでやっている排雪の流れ
うちでやるときは、だいたいこんな流れです。
1. 現場を見て、雪の量と、重機が入れるかを確認する
2. ユンボで、積み上がった雪の山をくずす
3. くずした雪をダンプにのせる
4. ダンプで、雪を置いていい場所まで運ぶ
5. 道や駐車場を広げて、通れるようにする
言葉にするとかんたんですが、実際は気をつかうことが多いです。雪の下に何があるか、見えないんですよね。縁石(えんせき。道と歩道のさかいにあるブロック)や花だん、低いフェンスなんかが雪にうもれていることがあります。そこを重機でガリッとやってしまったら大変です。
なので、できれば雪が降る前に「ここに縁石がある」「ここは花だん」というのを教えてもらえると、すごく助かります。
どんな場所をやっているか
うちでお手伝いしているのは、たとえばこんなところです。
- 家の前の道(近所の人がこまっているところ)
- 広い庭や敷地
- アパートやお店、会社の駐車場
- 倉庫や作業場のまわり
広い場所ほど、重機のありがたみが出ます。人の手だと何日もかかる量でも、ユンボとダンプがあれば、ずっと早く片付きます。
ただ、道路については、市や町が除雪している道もあります。どこまでうちがやっていいかは、場所によってちがうので、まずは相談してもらえればと思います。
雪の重さは、思っているより重い
ちょっと脱線しますが、雪の重さの話をさせてください。
ふわっと降ったばかりの雪は、軽いです。でも、何日も積もったままの雪は、上からおされて、ぎゅっとかたくなります。春が近づいて水をふくむと、さらに重くなります。
この重い雪を、人の手でスコップで運ぶのは、本当に大変です。腰をいためたり、心臓に負担がかかったりする話も、冬になるとよく聞きます。とくに年配の方には、むりをしてほしくないなと思っています。
重機なら、そのかたい雪の山も、ユンボのバケットでがっとくずせます。人の手でやると何時間もかかる量でも、重機があればずっとラクです。「自分でやるのはもう限界」と思ったら、その時点でたのんでもらっていいと思います。
頼む前に考えておいてほしいこと
排雪を頼むときに、いくつか考えておいてもらえると話が早いです。
重機が入れるか
ユンボやダンプは大きいです。入り口がせまかったり、まわりに電線がひくくはっていたりすると、入れないこともあります。
雪をどこに運ぶか
運んだ雪を、どこに置くか。これが意外と大事です。勝手に空き地や川に捨てるわけにはいきません。
いつやるか
大雪のあとは、どこも同じように困っています。なので、どうしても順番待ちになることがあります。毎年雪が多い場所なら、早めに声をかけておいてもらえると、こちらも予定が立てやすいです。
春のことも、ちょっと考えておく
雪を運び出すと、春のとけ水もへります。
敷地のすみに大きな雪の山が残っていると、春先にいっぺんにとけて、地面がぐちゃぐちゃになることがあります。駐車場が砂利なら、ぬかるんでタイヤがはまる。土間コンクリートでも、水勾配がうまくついていないと、大きな水たまりになります。
雪の山をへらしておけば、こういう春のこまりごとも少しはラクになります。排雪は冬のためだけじゃなくて、春のためでもあるんですよね。
雪の下は、本当に見えない
よく聞く話ですが、雪の山をくずしていたら、下にあった小さな植木をつぶしてしまった、ということがあります。「たぶん何もないだろう」で進めてしまうと、こういうことが起きやすいんです。
なので、雪の下に何があるか、作業の前に聞くようにしています。分からないときは、手でほって確かめることもあります。重機は力が強い分、ちょっとの油断で物をこわしてしまう。現場は正直だなと思います。
よく聞かれること
Q. 1回だけでも頼めますか?
はい、大丈夫です。大雪のときだけ、というお客さんもいます。
Q. 個人の家でも頼めますか?
頼めます。広い庭や、長い通路がある家からの相談もあります。
Q. 料金はどのくらいですか?
雪の量、場所の広さ、運ぶ先の距離で変わるので、まず見てからお伝えしています。見に行くのは無料です。
Q. 夜や早朝でもやってもらえますか?
基本の営業は朝8時から夕方5時です。それ以外は、状況によるので相談してください。
うちが冬もやっている理由
外構の工事は、冬になるとどうしても少なくなります。地面がこおったり、雪で作業ができなかったりするからです。
でも、重機と職人はいる。それなら、雪でこまっている人の役に立ちたい。そう思って、冬は排雪もやるようにしています。うちは職人が9人いるので、何人かで動けるのも強みだと思います。
それに、重機をあつかう資格も、うちの職人はいろいろ持っています。バックホーの運転や車両系建設機械など、ちゃんと資格を持った人間が動かしています。
さいごに
雪は毎年降ります。でも、その量はだれにも分かりません。「今年は大丈夫だろう」と思っていたら、ある朝ドカッと来る。岩手の冬って、そういうものだと思います。
「うちの前の道、なんとかならないかな」「駐車場の雪の山、どうにかしたい」。そんなふうに思ったら、まずは電話か写真で教えてください。できること、できないこと、正直にお話しします。
大翔興業 刈田文也


