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大雪の日の排雪、うちの重機でやっています

刈田文也

刈田文也

テーマ:雪対策・重機

大雪のあと、家の前の道がせまくなって、車がすれちがえない。そんな経験はありませんか?

雪かきをして、道のはしに雪をよせる。また降る。またよせる。そうしているうちに、道のりょうがわに雪のかべができて、だんだん道がせまくなっていきます。岩手の冬は、毎年これとのたたかいです。

うちは外構の会社ですが、ダンプやユンボ(バックホー。うでの先にバケットがついた、土をほる重機)を持っています。だから冬は、この重機で排雪の仕事もしています。今日はその話です。


除雪と排雪は、ちょっとちがう

まず、言葉の話を少しだけ。

除雪は、雪をどかすことです。道の雪をはしによせたり、家の前の雪をかいたりするのが除雪です。

排雪は、よせた雪を、その場所から運び出すことです。積み上がった雪の山を重機でくずして、ダンプにのせて、別の場所に運びます。

除雪だけだと、雪はその場に残ります。だから雪が多い年は、どこかで排雪をしないと、置き場所がなくなってしまうんです。

岩手の冬で、排雪がいる理由

花巻や北上、奥州、盛岡のあたりは、年によって雪の量がかなりちがいます。少ない年もあれば、何回もドカッと降る年もあります。

雪が多い年は、こんなことが起きます。

  • 道がせまくなって、車がすれちがえない
  • 見通しが悪くなって、交差点や出入り口があぶない
  • 駐車場に雪の山ができて、とめられる台数がへる
  • 敷地のすみに積んだ雪が、春までとけない


とくに、アパートやお店、会社の駐車場は大変だと思います。人の出入りが多いのに、雪の山で場所がへってしまう。家の小さな除雪機では、もうどうにもならない量になることもあります。

うちでやっている排雪の流れ

うちでやるときは、だいたいこんな流れです。

1. 現場を見て、雪の量と、重機が入れるかを確認する
2. ユンボで、積み上がった雪の山をくずす
3. くずした雪をダンプにのせる
4. ダンプで、雪を置いていい場所まで運ぶ
5. 道や駐車場を広げて、通れるようにする

言葉にするとかんたんですが、実際は気をつかうことが多いです。雪の下に何があるか、見えないんですよね。縁石(えんせき。道と歩道のさかいにあるブロック)や花だん、低いフェンスなんかが雪にうもれていることがあります。そこを重機でガリッとやってしまったら大変です。

なので、できれば雪が降る前に「ここに縁石がある」「ここは花だん」というのを教えてもらえると、すごく助かります。

どんな場所をやっているか

うちでお手伝いしているのは、たとえばこんなところです。

  • 家の前の道(近所の人がこまっているところ)
  • 広い庭や敷地
  • アパートやお店、会社の駐車場
  • 倉庫や作業場のまわり


広い場所ほど、重機のありがたみが出ます。人の手だと何日もかかる量でも、ユンボとダンプがあれば、ずっと早く片付きます。

ただ、道路については、市や町が除雪している道もあります。どこまでうちがやっていいかは、場所によってちがうので、まずは相談してもらえればと思います。

雪の重さは、思っているより重い

ちょっと脱線しますが、雪の重さの話をさせてください。

ふわっと降ったばかりの雪は、軽いです。でも、何日も積もったままの雪は、上からおされて、ぎゅっとかたくなります。春が近づいて水をふくむと、さらに重くなります。

この重い雪を、人の手でスコップで運ぶのは、本当に大変です。腰をいためたり、心臓に負担がかかったりする話も、冬になるとよく聞きます。とくに年配の方には、むりをしてほしくないなと思っています。

重機なら、そのかたい雪の山も、ユンボのバケットでがっとくずせます。人の手でやると何時間もかかる量でも、重機があればずっとラクです。「自分でやるのはもう限界」と思ったら、その時点でたのんでもらっていいと思います。

頼む前に考えておいてほしいこと

排雪を頼むときに、いくつか考えておいてもらえると話が早いです。

重機が入れるか
ユンボやダンプは大きいです。入り口がせまかったり、まわりに電線がひくくはっていたりすると、入れないこともあります。

雪をどこに運ぶか
運んだ雪を、どこに置くか。これが意外と大事です。勝手に空き地や川に捨てるわけにはいきません。

いつやるか
大雪のあとは、どこも同じように困っています。なので、どうしても順番待ちになることがあります。毎年雪が多い場所なら、早めに声をかけておいてもらえると、こちらも予定が立てやすいです。

春のことも、ちょっと考えておく

雪を運び出すと、春のとけ水もへります。

敷地のすみに大きな雪の山が残っていると、春先にいっぺんにとけて、地面がぐちゃぐちゃになることがあります。駐車場が砂利なら、ぬかるんでタイヤがはまる。土間コンクリートでも、水勾配がうまくついていないと、大きな水たまりになります。

雪の山をへらしておけば、こういう春のこまりごとも少しはラクになります。排雪は冬のためだけじゃなくて、春のためでもあるんですよね。

雪の下は、本当に見えない

よく聞く話ですが、雪の山をくずしていたら、下にあった小さな植木をつぶしてしまった、ということがあります。「たぶん何もないだろう」で進めてしまうと、こういうことが起きやすいんです。

なので、雪の下に何があるか、作業の前に聞くようにしています。分からないときは、手でほって確かめることもあります。重機は力が強い分、ちょっとの油断で物をこわしてしまう。現場は正直だなと思います。

よく聞かれること

Q. 1回だけでも頼めますか?
はい、大丈夫です。大雪のときだけ、というお客さんもいます。

Q. 個人の家でも頼めますか?
頼めます。広い庭や、長い通路がある家からの相談もあります。

Q. 料金はどのくらいですか?
雪の量、場所の広さ、運ぶ先の距離で変わるので、まず見てからお伝えしています。見に行くのは無料です。

Q. 夜や早朝でもやってもらえますか?
基本の営業は朝8時から夕方5時です。それ以外は、状況によるので相談してください。

うちが冬もやっている理由

外構の工事は、冬になるとどうしても少なくなります。地面がこおったり、雪で作業ができなかったりするからです。

でも、重機と職人はいる。それなら、雪でこまっている人の役に立ちたい。そう思って、冬は排雪もやるようにしています。うちは職人が9人いるので、何人かで動けるのも強みだと思います。

それに、重機をあつかう資格も、うちの職人はいろいろ持っています。バックホーの運転や車両系建設機械など、ちゃんと資格を持った人間が動かしています。

さいごに

雪は毎年降ります。でも、その量はだれにも分かりません。「今年は大丈夫だろう」と思っていたら、ある朝ドカッと来る。岩手の冬って、そういうものだと思います。

「うちの前の道、なんとかならないかな」「駐車場の雪の山、どうにかしたい」。そんなふうに思ったら、まずは電話か写真で教えてください。できること、できないこと、正直にお話しします。

大翔興業 刈田文也

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刈田文也
専門家

刈田文也(外構職人)

株式会社大翔興業

20年以上の現場経験を基に、将来的な使い勝手やメンテナンス性まで見据えた庭づくりを提案。施工前には入念な準備を行い、丁寧かつ迅速な対応で理想の外構づくりを支えます。

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