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刈田文也プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

雪が降る前に、家のまわりで見ておいてほしい5つのところ

刈田文也

刈田文也

テーマ:雪対策・重機

朝、車のフロントガラスがうっすら白くなっていました。もうそんな時期です。

花巻のあたりは、11月の終わりから12月に入ると、いつ雪が来てもおかしくありません。雪が積もってしまうと、地面も塀もカーポートも、ぜんぶ白くかくれて見えなくなります。だから「見るなら今」なんですよね。

今日は、私がふだん現場を回っていて「これ、雪の前に気づいていれば」と思うところを、5つにしぼって書きます。むずかしい道具はいりません。家のまわりをぐるっと1周、歩いてみるだけで大丈夫です。


1. カーポートの柱と屋根

まずはカーポートです。

  • 柱がまっすぐ立っているか(ちょっとでもかたむいていないか)
  • 柱の根元のコンクリートに、ヒビやすき間がないか
  • 屋根の板がずれていたり、割れていたりしないか
  • 屋根を止めている金具がゆるんでいないか


岩手の雪は重いです。とくに春先の、水をふくんだ雪はびっくりするくらい重くなります。少しのゆがみでも、雪の重さがかかると一気に悪くなることがあります。

うちでは、新しくつけるなら積雪100cm相当のものを標準でおすすめしています。でも、古いカーポートだと、どのくらいの雪に耐えられるものなのか、もう分からないことも多いです。気になったら、写真を1枚とっておくだけでもいいと思います。

2. 土間コンクリートのヒビ

駐車場や玄関前のコンクリートも見てください。

細いヒビがあったら、そこに水が入ります。冬はその水が夜にこおって、ふくらみます。こおる、とける、またこおる。これをくり返すと、ヒビが少しずつ広がっていくんです。

  • 髪の毛くらいの細いヒビ → すぐにどうこうではないけど、覚えておく
  • 指が入るくらいのヒビ → 一度見てもらったほうが安心
  • 段差ができている、かたむいている → 下の土が動いているかもしれない


コンクリートは私の一番の得意分野なので、つい長くなりそうです。ここはこのくらいにしておきます。

3. ブロック塀とフェンス

ブロック塀は、上から見るより横から見るほうが分かります。塀のはしっこに立って、塀にそって目線を流してみてください。まっすぐのはずが、ちょっとおなかが出ていたり、かたむいていたりしたら注意です。

フェンスは、ゆらしてみるのが一番早いです。手で軽くおしてみて、グラグラするなら根元が弱っています。

冬は、屋根から落ちた雪や、除雪でよせた雪が、塀やフェンスにどーんとかかります。弱っているところに雪の重さがかかると、たおれることもあります。

ブロック塀で見てほしいのは、こんなところです。

  • ブロックとブロックのつなぎ目に、ヒビが走っていないか
  • 表面が白っぽく粉をふいていないか
  • 上にのっている笠木(かさぎ。塀のてっぺんにのせる板やブロック)がずれていないか
  • 塀の根元の土が、えぐれたり、しずんだりしていないか


古い塀だと、中に鉄筋(てっきん。中に入れる鉄の棒)がちゃんと入っているか、外からは分からないこともあります。道に面した塀や、子どもが通る道ぞいの塀は、とくに気にしておいてほしいです。

実は、私も自分の家のまわりは、ついあと回しにしがちです。人の家はよく見るのに、自分の家はなかなか見ない。職人あるあるかもしれません。

4. 雪をどこに置くか

これは、モノを見るというより「頭の中で考えておく」ところです。

毎年、雪かきをした雪を、どこに積んでいますか?

  • 積んだ雪が、となりの家の敷地にはみ出していないか
  • 雪をよせる場所に、植木や花だんがないか
  • 春に雪がとけた水が、どこに流れていくか


雪の山の下に低い植木があって、春になったら枝がぜんぶ折れていた。こういうこと、けっこうあるんです。毎年同じ場所に積んでいると、気づかないんですよね。こういうのは、雪がない今のうちに考えておくとラクです。

それと、雪を積む場所の下に、水道のメーターや、灯油タンクの配管がないかも見ておいてください。雪にうもれてしまうと、点検の人が来たときに見つけられなかったり、雪の重さで配管がいたんだりすることがあります。物置の前に雪を積んで、春まで物置が開かなかった、という笑い話もときどき聞きます。

「ここは積まない場所」と、家族で決めておくだけでも、冬の動きがだいぶちがうと思います。

5. 水の流れ道

最後は、水がどこに流れるかです。

雨の日、玄関前や駐車場に水たまりができていませんか? 水たまりができる場所は、冬になるとそのまま氷になります。毎朝つるつるの場所ができて、すべって転ぶ。これが一番こわいです。

雨どいの水がどこに出ているかも見てください。出口が地面の上で、そのまま通路に流れていると、冬はそこがスケートリンクになります。

水が流れるように、地面にちょっとだけ傾きをつけることを「水勾配(みずこうばい)」といいます。この傾きがうまくついていないと、水たまりができやすくなります。直すとなると工事になりますが、まずは「どこにたまるか」を知っておくだけでも、冬の歩き方が変わると思います。

見て回ったあとは

5つ全部、完ぺきにチェックしなくていいです。「あれ、なんか気になるな」というところが1つでも見つかれば、それで十分だと思います。

スマホで写真をとっておくと、あとで見くらべられるので便利です。うちも写真だけで相談を受けているので、「これって大丈夫?」くらいの軽い感じで送ってもらえれば、分かる範囲でお答えします。見に行くのも無料です。

雪が来る前の、ほんの少しの時間。家のまわりを歩いてみてください。

大翔興業 刈田文也

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刈田文也
専門家

刈田文也(外構職人)

株式会社大翔興業

20年以上の現場経験を基に、将来的な使い勝手やメンテナンス性まで見据えた庭づくりを提案。施工前には入念な準備を行い、丁寧かつ迅速な対応で理想の外構づくりを支えます。

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