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髙橋一久プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

安楽死と尊厳死を考える(Ⅰ)

髙橋一久

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テーマ:終末のあり方は最後の自己主張 

だから私はスイスへ行くつもり
 一昨年秋、NHKの番組で、ある女性が安楽死を選択せざるを得なかった過程を、その最後まで記録し続けたドキュメンタリー番組を拝見した。
 日本では許可されていない医療行為であるため、安楽死が法的に認められているスイスの幇助機関で、ご本人が最後に息を引き取るまですべてをビデオ記録した番組でした。

「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」でお馴染みの脚本家・橋田壽賀子さんの近著『安楽死で死なせて下さい』(文芸新書)と銘打った本を出し、話題を呼んでいます。橋田さんは〝尊厳死〟さえ一向に法律で制定化されないこの国で安楽死を認められることは当分無理である。と慨嘆、巻末では「だから私はスイスへ行くつもりです」と記している。
 スイスでは安楽死が認められている。スイス以外では、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、アメリカの一部の州、そしてカナダも安楽死を容認した。ただ、外国人を受入れているのはスイスだけ。したがって現在諸外国の末期がん等の患者から毎日のように電話があって予約待ちの状態とのことです。
 逆にどのような状態になっても最後まで生き、家族、知人らと最後の時間まで関わりを持ちたいとの本人の願いを尊重し、幇助する専門医療機関が日本国内にあります。但し意思疎通が可能である難病指定患者などが多いようです。  (続く)

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