歯列矯正治療のリスクの軽減と安心感
インターネット上でも情報が溢れています
マウスピース矯正は、インターネット上でも情報が溢れ人気の矯正治療となってきています。
当院では2009年よりマウスピース矯正(インビザライン)を開始し、2021年にはマウスピース矯正(クリアコレクト)を新たに採用しています。マウスピース矯正は非常に優秀な治療装置ですが、あくまでも矯正装置の1種類に過ぎません。
日本矯正歯科学会の指針によると…
- 抜歯をともなう症例
- 乳歯列や混合歯列
- 骨格性の不正
には不向きだとされています。
マウスピース矯正を受けたけれど治療期間が長すぎたり、期待通りの効果が出ない事例も聞くことが多くなっています。オーストラリアの矯正専門医で、歯科医師のマウスピース矯正に関する卒後教育コースを主宰しているDr.Vandana Katyalは、「アライナー矯正で1年を超えるシュミレーション計画については事前にブラケット矯正やスクリュー、ファンクショナル装置など従来から用いられてきた矯正装置を一般的には放棄すべきでない」と教育しています。
マウスピース矯正を成功に導く6つのポイント
治療前・治療中・治療後のポイント
治療前
- 〇歯科医師が、マウスピース矯正の知識や経験を有しているか確認すること
- 〇マウスピース矯正の適応症かどうか判断すること
治療中
- 〇マウスピースの順番に、推奨された装着時間を守って毎日装着すること
- 〇歯科医院での定期検査を受診すること
治療後
- 〇保定装置を推奨された装着時間を守って毎日装着すること
- 〇歯科医院でのメインテナンスを受診すること
Digital矯正を併用するハイブリッド矯正
私は、Postgraduate Diploma in Digital Orthodonticsを取得しています。マウスピース矯正を学問としてまとめる試みで、臨床的な教育プログラムを受講しております。
10年以上マウスピース矯正を行う当院には、様々なマウスピース症例が集まっております。中には、マウスピース矯正単独で良好な結果を得られた例もあります。といっても、マウスピース矯正は数ある矯正装置の1つです。道具や手段を1つに限定できる(する)かのような歯列矯正計画は治療期間の長期化を招くだけでなく、治療効果を十分に感じられないことを引き起こす可能性があります。
当院の矯正治療は、Digital(マウスピース等)矯正と様々な矯正装置を併用するハイブリット矯正を一般的に行っています。