平松勝彦プロのご紹介
農業イノベーションを通じ、カーボンニュートラル社会の実現に貢献(1/3)
もみ殻を燃料にしたビニールハウスの暖房機や、土壌改良に用いる燻炭の製造装置を開発
二酸化炭素など、温室効果ガスの排出量と吸収量を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」が、日本を含む世界全体の課題となっています。
各分野で施策が進められる中、農業の脱炭素化を図るため、長年にわたりイノベーション(技術革新)に注力してきたのが、岩手県奥州市の「資源開発ネイチャー」代表の平松勝彦さんです。
「当方では、生産過程で生まれる副産物を有効利用する方法を追求してきました。中でも、米作りの際に発生する『もみ殻』の活用について長年研究を重ねてきました。米の外皮であるもみ殻は、脱穀やもみすりの作業で廃棄されます。その量は、国内だけで年間約200万トンと言われ、バイオマスエネルギーとして注目されています」
もみ殻を用いたビニールハウスの暖房機「ホットくん」は、平松さんの代表作の一つ。経済面と環境面、双方にメリットをもたらす点が強みだとか。
「化石燃料を使う場合と比べコストを節約できます。また、もみ殻は成長過程で二酸化炭素を吸収しているので、燃やしても大気中の温室効果ガスの濃度に影響を与えないとされています。まさに、カーボンニュートラルを体現したような製品なのです」
加えて、土壌改良に用いられる「燻炭(くんたん)」の製造機も展開。もみ殻を焼いて炭化するものですが、煙や臭いを出さず、音も静か。通常は熱を取るのに4日程を要しますが、冷めた状態で出てくるのですぐに使えるのが特長です。
「他にも、乳酸菌の働きによるヨーグルト農法を実践し、近年ようやく広がりを見せてきました」と平松さん。
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