大学生の就職内定率

今春大学卒業予定者の就職内定率が、厚生労働省と文部科学省の共同の調査により、令和6年12月1日時点で取りまとめられ、発表されました。
112校の大学、短期大学、高等専門学校、専修学校の学生6250人対象に調査され、内定率は就職を希望する学生のうち、就職先が決まった学生の割合から出されたものです。
それぞれの内訳は、
・大学（学部）は84.3％（前年同期差▲1.7ポイント）
・短期大学は65.2％（同▲1.5ポイント）
・大学等（大学・短期大学・高等専門学校）全体では83.2％（同▲1.7ポイント）
・大学等に専修学校（専門課程）を含めると82.0％（同▲1.6ポイント）
男女別では、男子が83.3％、女子が85.5％、文理別では、文系が84.2％、理系が85.0％
となります。

全体的に昨年より内定率が減少した原因を文部科学省の担当者は、「学生優位の売り手市場のため、複数内定を得た学生が、就職先を決めかねているようだ」と分析しています。
実際、売り手市場のため、通年よりも就職活動の動き出しも遅かったようですが、2月頃になれば例年通りの水準になる見込みだそうです。
最近のニュースでは、初任給の引き上げを発表している企業も多くあるため、学生が最後の決断をするのは、どうやらギリギリまで見極めてからなのでしょう。
来春以降も人手不足を背景に、学生優位の就職活動となりそうです。