特定扶養控除 150万円に引き上げへ
2024年現在で、働くZ世代と言えば、大体28歳前後までの若者のことを指しますが、このZ世代に、管理職になりたいかと尋ねると、なりたいと答える人が3年前よりも大きく減っているそうです。つまり、「出世したくない」と言うことです。
では何故、管理職になりたくないのか問うと、管理職は業務量が多いため忙しく、ワークライフバランスが取れなくなり、自分らしい生き方ができなくなるといったネガティブなイメージがあるからだそうです。また、業務量と給与のつり合いが取れていないと感じている人も多いようです。この考えは特に男性が多く、女性ではそれほど変化はありません。
確かに今、「パワハラ」「セクハラ」といった言葉に過敏になり、部下に対してまともに指導できないといった声が多く聞かれます。また、人手不足やコンプライアンスの遵守など、抱える問題が以前に比べて多くなりました。そういった中で、責任が重くのしかかりストレスが増える管理職を敬遠したくなる若者が増えるのもわかるような気がします。
この問題を解消するためには、その責任に見合う給与アップが必要になります。
そのひとつの方法として、年功序列を廃止し、ジョブ型の給与体系に移行する企業も増えてきました。また、管理職1人に全て責任を負わせるのではなく、一つの管理職を同等の複数人体制にし、1人にかかる比重を減らすなどの対策をしている企業もあります。
「管理職になりたくない」と言った若者に詳しく話を聞くと、キャリアに関して相談する人がいないといった答えが返ってくることが多いそうです。どういった段階を踏んで管理職になるのか、管理職の業務内容やリスクとリターンのバランスについてなど、詳しく知らない人の方が多いのでしょう。
「管理職になりたい」という社員を増やすためには、まず、気軽に相談でき、その会社で管理職になるには何が必要なのかを教えてくれる先輩や担当の部署が必要なのではないのでしょうか。