特定扶養控除 150万円に引き上げへ
昨今の人手不足に加え、大学への進学率の上昇により、高卒者に対する求人が殺到しています。特に、工業高校生への求人が多く、全国工業高等学校校長協会の調べでは、2023年卒の求人倍率は20.6倍だったそうです。
人気の理由は、工業高校の生徒が実習などによって、現場の雰囲気を知っており、離職率も低いからですが、元々工業高校生の就職率が6割あることも要因のひとつだと思われます。
大学への進学率については、50年前の1971年は20%弱でしたが、徐々に上がっていき、2023年では60%程になっています。同時に少子化も進んでいますので、現在高卒で就職しようとする若者は確実に減っており、その少ない人材を多くの企業で取り合っているのが現状です。
そのため、専門技術を身につけ、資格を取得している優秀な工業高校の生徒には、世界的に有名な大企業からの求人も多くきており、給与の格差も徐々に縮まっているため、今では就職に関しては、引く手あまたの工業高校の方が「勝ち組」であるとまで言われているぐらいです。
工業高校生は自分の興味があることに真剣に向き合い、企業の大きさにはこだわらない生徒が多く、就職前から仕事内容も十分に把握しているためミスマッチも少なく、離職率も高校卒業後3年間の平均が39.5%に対し、16.3%と低くなっています。
これら様々な要因から、今後さらに工業高校生への求人倍率は上がっていくと見込まれます。