就活とオワハラ
2024年4月納付分(3月分)から、厚生年金保険料率は前年と変わりませんが、全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入している人は、健康保険料率が改定されます。
この健康保険の料率は、県ごとに違います。なぜ違うのかは、協会けんぽのホームページによると、「都道府県ごとに必要な医療費(支出)が異なるから」と書かれています。つまり、医療費が多い都道府県は上がり、予防などに取り組み医療費を抑えれば、下がるということになるようです。
令和6年度は、引き下げた県が22都道県、引き上げた県が24府県、変わらなかったのが神奈川県1県のみとなっています。
一番引き下げられた県は、沖縄県で、0.37ポイント下がって、9.52%、
一番引き上げられた県は、石川県で、0.28ポイント上がって、9.94%でした。
もっとも高い保険料率の県は、佐賀県で10.42%、もっとも低い県は、新潟県で9.35%なので、その差は、1.07ポイントもあります。
いつも給料から自動的に引かれているため、住んでいる都道府県や、年度によって違うことに気が付いていない人も多くいると思います。一度、自県は他県と比べて多いか少ないか比較してみるのもいいかもしれません。
ただ、この算出方法については、都道府県単位ではなく、日本全体で料率を算出した方がいいという意見もあります。しかし、全国一律にしてしまうと、医療費の支出を抑えるために努力している都道府県が、他の地域の分も加算されるので妥当ではないという意見もあります。
高齢化が進めば、現役世代の負担が大きくなりすぎて、今のままの制度では立ち行かなくなる可能性もあります。
健康保険料の負担を、少しでも小さくするためには、結局健康が一番大切のようです。