就活とオワハラ
厚生労働省から出された2023年8月の「有効求人倍率」は、1.29倍で、前年の8月を0.02ポイント下回っていました。
よくニュースなどで聞く、この「有効求人倍率」ですが、これは、ハローワークに申し込まれた求人数を、求職者の数で割ったものになります。
ですから、数値が大きいほど、就職がしやすいということになります。
都道府県別で出されている今年8月の有効求人倍率をみると、一番高いのは、福井県の1.91倍で、低いのは北海道と大阪の1.11倍でした。
また、前年同月比で増えている業種は、「宿泊・飲食サービス業」「教育・学習支援業」「医療・福祉」で、「宿泊・飲食サービス業」はコロナが5類に引き下げられたことによって、国内外からの旅行者や食事に出かける人が増えましたが、コロナで営業できなかった時に従業員を減らしたため、現在人手不足に陥っていることが理由のようです。
「有効求人倍率」にある「有効」の意味ですが、これはハローワークでは求人や求職の有効期間は約2か月(翌々月の末日まで)と決まっていて、その期間内で算出された数値であることを表しています。
求職者には気になるこの「有効求人倍率」の注意点ですが、この数値にはハローワーク以外の求人や求職者の数が含まれていないことと、求人が正社員の募集とは限らないことです。
現在ではネットも含めて、様々な形での求人があるため、この「有効求人倍率」は、求人や景気のひとつの指標として見る方がいいでしょう。