就活とオワハラ
今月の13日に、2023年版「過労死等防止対策白書」を政府は閣議決定しました。
これは、過労死等防止対策推進法に基づき、国会に毎年行う年次報告書です。
この白書には、過労死・過労自殺の現状や、防止のための対策、また、その実施状況などが記されています。
今回、労働者1万人を対象とした大規模な睡眠の実態調査を実施したところ、45.5%の人が睡眠時間は6時間に満たないと回答していましたが、理想とするのは、半数以上が7時間以上であるため、理想と現実に隔たりがあることがわかりました。
白書では、「睡眠の不足感が大きいと、肉体の疲労の持ちこし頻度が高くなり、それによってうつ傾向・不安を悪化させ、主観的幸福感も低くなる傾向がある」と指摘しています。
日本人は特に睡眠時間が短い傾向にありますが、心と体を健康に保ち、過労死・過労自殺を含めた労災を防ぐためにも、しっかりとした睡眠時間を確保する必要があると、厚労省の担当者も強調しています。
労働時間や通勤時間が長くなれば、睡眠時間も少なくなりますので、労災を防ぐためにも、企業側は長時間労働を減らすことや、在宅勤務など勤務体制の選択ができるようにする等の対策を考える必要があるでしょう。
また、労働者側も、自分にあった快眠方法を見つけ、睡眠時間を十分に取るよう心掛けたいものです。