就活とオワハラ
1日単位や数時間単位の単発バイトをする人を、「スポットワーカー」と言います。
最近は、仲介をする専用アプリがあり、履歴書などが不要で、空いている時間を有効に使えるため、登録者数がかなり増えているそうです。
登録者のおよそ3割~4割が正社員として勤めながら副業として働く人で、別の3割がアルバイトやフリーランスで働く人、残りが学生などとなっています。
特に採用する業種として多いのは飲食店やホテルで、人手不足解消のためや、正社員の長時間労働・有休消化などの待遇改善のために、この「スポットワーカー」を活用しています。
スポットワークで働く人にとっても、シフトなどに縛られることなく、空いた時間に自由に自分の都合のいい働き方ができるため、今までは時間や場所に制限があって、働くことができなかった人も、気軽に始められることが魅力のようです。
同時に色々な職種を経験することができて、スキルアップに役立ったという人もいます。
ただ、いいことばかりではありません。
信用できる企業ばかりではないため、最低賃金を下回る募集や、賃金の未払いなどのトラブルがあったり、交通費が出ない・研修がほぼないなどの待遇面に問題があったりもします。
また、収入は不安定で、スケジュール・体調管理も含めた自己責任の割合が大きくなります。
企業側にしても、ドタキャンをされることもありますし、労務の面では、労災保険を適用するための手続きや、割増賃金の適用、源泉徴収票の発行などの手続きが必要となります。
しかし、今後人材の確保が難しくなると、このような働き方の多様化は進んでいくでしょう。
働く人、企業のどちらも、メリットとリスクの両方を考えて、活用するべきかを検討する必要があります。