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マスクの着用について

冨田義広

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厚生労働省は、2023年3月13日以降のマスク着用の考え方について、個人の選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねるとしました。
ただ、継続してマスク着用が効果的な場面として、高齢者など重症化リスクの高い人の感染を防ぐために、医療機関や高齢者施設、また、混雑した電車やバスでは、引き続きマスクを着用するように案内しています。

これを受けて、サービス業大手各社はマスクに関する方針を公表していますが、基本的にお客様のマスク着用は個人の判断に委ね、接客する従業員の着用についてのみ決めている企業が多いようです。
オフィス業務の企業については、既にパーテーション等の対策が取られているため、従業員同士の距離が離れていれば不要にする会社もありますが、しばらくの間は社内ルールを変えずマスク着用にする会社もあり、企業よって対応が違います。

また、学校などでは、子どもの健やかな発育・発達の妨げとならないように配慮することが重要だと厚生労働省は発信しており、卒業式や入学式にマスクを着用するかしないかなど、保護者や学校関係者にとっては、悩ましい問題になりそうです。

今後気温が高くなれば、マスク着用によって熱中症になる危険性も出てきます。
屋外で仕事をする人やスポーツをする人に関しては、「マスクあり」方が体に良くない場合もあるため、そういった時は着用しない判断をする必要があるでしょう。
しかし、屋内で密になる場合や、コロナの感染者が多い場所へ行く時、体調が悪い時などは、やはり自己判断といえどもマスクを着用した方が良く、これからは状況に合わせて各自が着用するか外すかを考え決めなくてはいけなくなります。
ただ、どちらにしても、マスクをしているから、していないからといって、同調圧力をかけるようなことだけはしない配慮は必要でしょう。

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冨田義広
専門家

冨田義広(社会保険労務士)

冨田社会保険労務士事務所

事業運営の中で発生する、さまざまな労務問題に対応。人事の現場経験で培った知識とノウハウを軸に人事や労務、法律に関する相談から給与計算や社会保険手続きにも応じています。

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