耕作放棄地率の増加と担い手不足
農林水産省から、新型コロナウイルス対策に関する案内がありました。
お米の場合は、これから「田植え」シーズンに突入します。
まさに農繁期突入となります!
幸いなことに、奥能登では、新型コロナウイルスの陽性が確認された方はいらっしゃいません。
が、観光業や飲食業等を中心に、影響は確実に出ています。
そして、農業にもその影響は出てくる可能性があります。
今、まさに可能性があるとすれば、ゴールデンウィーク中の田植えです。
高齢者が多い奥能登の農業の世界。
ゴールデンウィークは、実家を離れた子どもたちが戻ってきて、家族・親戚総動員で田植えをする。
よく見るゴールデンウィーク中の光景です。
私も、子どものころからゴールデンウィークは、祖父母の家に行って田植えをするというのがお決まりの行事でした。
ですが、新型コロナウイルスの影響により、ゴールデンウィーク中の外出を控えるようにと言われている状況です。
他の地域に行かないようにと政府も注意喚起をしている状況です。
そうなると、今までのように「田植えをしに実家へ戻る」ということが、難しくなっている方々がいらっしゃるはずです。
その結果、高齢の農業者だけでは田植えが難しいという方々も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
上記農水省の案内を見ると、
「事業継続に向けて、今のうちに代替要員等を確保しておいてください!」
とのことですが、正直、「そんな簡単に言われても…」というのが率直な意見です。
「食料の安定供給のため」できる限り事業継続を!
というのであれば、市町村やJA等が、農業者としっかりと連携・確認をする必要があると思います!
間違っても、このような案内文を「回した」という既成事実だけで終わってほしくはありません!!
「困っていることはありませんか?」
「誰も帰省しなかったとしても、田植えはできそうですか?」
「もし感染してしまったら、一時的に対応してくれそうな方はいますか?」
行政や農業関係の各種団体等からの「一方通行」のやり取りではなく、今こそ双方向でのやり取りで解決策を探り、しっかりとした対策をとらなければ!!
特に輪島の場合は、千枚田の田植えについては取り上げられていますが、千枚田だけが困っているわけではない可能性があります。
千枚田も大切ですが、しっかりと全体を見つめた対策が急務です。
備えあれば患いなしです。
私の方は、一応、自分が感染した場合の対応(代替要員の確保)について、協力を求めてはおきました。もっとも、かなり無茶なお願いです(あくまでも万が一のケース)。
ただし、万が一感染した場合の消毒費用や、代替手段に対する支払い等の課題は残ります。
万が一の場合は、確実に「経費」が増えます。それを見越して(今後想定される売上減少も含む)の融資は、現状、「コロナ対策」としての融資では難しいようです。
このようなときだからこそ、今まで以上に、我々農業者と行政、各種団体がしっかりとした連携を確保する。
このことが重要です!自分もそのためには、できる限りの協力はしたいなと思います。