加味逍遥散
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石川県白山市みずほ 「漢方専門福の樹薬局」薬剤師の伊藤です
「線維筋痛症(せんいきんつうしょう)」ってご存知ですか?
線維筋痛症は・・・
特徴:全身に広がる慢性的な痛みやこわばりがあり、血液検査や画像検査では明確な異常が見られない
原因:まだ未解明ですが、中枢神経系の痛覚過敏や酸化ストレス、睡眠障害が関与しているといわれています
痛みに伴う他の症状:疲労感、不眠、集中力低下など多彩な症状を伴うので生活の質(QOL)が大きく低下しやすい
主な治療法:鎮痛薬、神経性疼痛緩和薬、抗うつ薬などで痛みを緩和する薬物療法や生活習慣などの見直しによる非薬物療法があります
線維筋痛症の漢方療法のポイント!
漢方的な病態理解
気血水の乱れ:痛みや倦怠感は「気血の不足」や「水毒(水湿の停滞)」
痰飲の関与:体内に余分な水分が停滞すると、重だるさや痛みが悪化
肝鬱気滞:ストレスや精神的負担が「気の巡り」を阻害し、痛みを増幅
漢方療法のポイント
補気養血:体力や血流を補うことで痛みや疲労を軽減(例:十全大補湯、人参養栄湯)
利水化痰:余分な水分を取り除き、重だるさや痛みを改善(例:防已黄耆湯、清湿化痰湯)
疎肝解鬱:ストレスや精神的緊張を緩める(例:加味逍遥散、四逆散)
安神作用:不眠や不安を和らげる(例:加味帰脾湯、桂枝加竜骨牡蛎湯)
実際の漢方治療アプローチ
「痛み」の治療といえば、抗炎症薬や鎮痛剤が用いられますが、実は痛みの原因はもっと別の病態が発生していると漢方では考えます
漢方は「痛みを直接消す」よりも「体質を整え、症状を和らげる」ことに重点をおいて治療を行いますが、根本的な体質の見直しも行うので長期的な服用で西洋薬の減薬も可能なんですよ!
まとめ
線維筋痛症は多面的な症状を持つため、漢方療法は「全体を整える」視点で有効です
気血水のバランスを調え、心身両面からアプローチすることができるので西洋薬だけで不十分なときに強い味方になりますよ
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