漢方薬「葛根湯」は魔法の薬?
いつもコラムをご覧下さり誠にありがとうございます
石川県白山市みずほ 「漢方専門福の樹薬局」 薬剤師の伊藤です
インフルエンザが徐々に増えてきていますね・・・
陰謀論界隈では1/21から世界的に流行るとか流行らないとか・・・
インフル・コロナ・マイコプラズマに効く薬とは?
さて、インフルエンザ・コロナウイルス・マイコプラズマ肺炎に効く薬というとそれぞれ治療法が異なると思っている方が多いように思います
確かに使用する薬剤は、抗インフルエンザウイルス薬や新型コロナ抗ウイルス薬、マイコプラズマにはマクロライド系抗生物質と使用目的に応じて処方が異なるかと思うのですが、漢方薬はどの薬にも同じ処方で効果が期待できるんですよ!
西洋医学と東洋医学の考え方の違いと薬の違いについて
今回の感染症に関して言えば、
西洋医学は科学的なデータ(ウイルスの特定)と具体的な治療法(原因に対応した薬の処方)に基づいて病気を改善する
東洋医学は体全体のバランスを整え、自然治癒力(自分で治すチカラ)を高めることで病気の改善を促します
つまり、漢方薬は自分自身の抵抗力と自然治癒力を強化することで病気を治すので相手がどんなウイルスであろうが細菌であろうが気にする必要はほとんどありません。しかし、病状の進行状態や症状などにより用いる薬が異なるので「この感染症にはコレ」ではなく「体がこんな反応をしているならこの処方」というタイミングが大事になります。ですので3日前の症状を聞いただけではお薬を選定できません。「今はこんな状態です」が必要なんですね!とはいえ、その経過過程は大事ですので3日前の症状も教えてくださいませ・・・
経過の流れと漢方薬について
風邪に効く漢方薬の代表処方に「葛根湯」があります
でも意外に使用できるタイミングが狭いんです・・・
葛根湯のタイミングは・・・
- 背中から首筋のコリやこわばり感がある
- 寒気がする(悪寒とは違いますよ)
- くしゃみ・鼻水がでる
- こめかみあたりの頭痛(軽度)
- 謎の気分不安定感(イライラ感)
- 髪に触れるだけでチクチク感がある
という時に使うとすごく効果を感じるのですが、このようなタイミングで「風邪だ!」って思えますか?「疲れかな?」「花粉かな?」「ストレス?」って様子を見てしまうことが多いんですよね・・・
後になって熱が出たりのどが痛くなったり咳が激しくなってようやく「風邪引いた!」ってアタフタしてしまうのが毎回のオチだったりします
持ってて安心漢方処方
インフル・コロナ・マイコプラズマどれかわからなくても役立つ処方をご紹介します
- 麻黄湯・桂麻各半湯・・・悪寒・発熱(38度超)・咳・発汗無し
- 荊防敗毒散、銀翹散・・・のどの痛み・のどの腫れ
- 小青竜湯・・・咳・くしゃみ・鼻水・喘息様症状・寒気
- 柴胡桂枝湯・・・微熱・腹痛・胃の痛み・精神不安定
- 六君子湯・・・吐き気・食欲不振・下痢
先程紹介した「葛根湯」もインフル・コロナ・マイコプラズマでも使用可能ですよ。ただし服用するタイミングは上記の時ですので怪しい時にとりあえず服用することをお勧めします
この冬を無事に過ごすためにも「感染したとき用」「回復期用」は用意しておいてはいかがでしょうか?普段、風邪を引くと出やすい症状や残りやすい症状がある方はご相談の際に教えていただければそれらを考慮した処方をご用意できますよ!。お気軽にご相談ください!
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