コラム
酒さ様皮膚炎(皮膚の赤み)はステロイドが原因!?それ漢方薬で治せますよ!時間はかかりますが・・
2015年1月24日 公開 / 2023年9月4日更新
いつもコラムをご覧下さりありがとうございます。
石川県白山市の漢方薬認定薬剤師の伊藤です。
今回は、漢方相談で意外に多いことがわかってきた「酒さ様皮膚炎」についてご紹介したいと思います。
酒さ様皮膚炎とは
酒さ様皮膚炎とは「酒」という文字が入っていますが、決してアルコールが原因でかかる病気ではありません。
アトピー性皮膚炎と似た症状のひとつで、顔にほてりや赤みが生じて赤ら顔になる皮膚の病気です。
20代~50代の女性に多くみられますが男性でも湿疹の治療やニキビの治療などで長期間ステロイドや免疫抑制剤を使用していた方にしばしばみられる症状です。
漢方相談で「肌荒れ」「皮膚トラブル」で相談にこられる方は、すでに数件の皮膚科で数ヶ月以上治療を続けてこられた方がほとんどで、「なかなか治らない・・・」「治療を中止すると再発する・・・」というお悩みからご相談がスタートします。
そのような方の大部分は、当初の湿疹や痒みは治っています、しかし長期間ステロイドを使用したがために「ステロイド皮膚炎」や「酒さ様皮膚炎」を引き起こしてしまい、「治らない・・・」って言っていることが多いんですね。
長期間にわたり副腎皮質ステロイドを連用した部位は、皮膚が薄くなり血管が見えやすくなったり、毛細血管が広がってしまい「赤み」が目立ってしまいます。
ですので、洗顔後や入浴後、寒いところから暖かいところに入ると顔に赤みやほてり、熱感をともなうことがあるんです。
ほとんどの場合、かゆみはさほど強いものではありませんが、よく見てみると細い糸状の血管が見え、赤みがひどくなったように感じます。
また、ステロイド皮膚炎をともなうと皮疹が現れることもあり、症状が進行するとニキビのようなブツブツした膿疱があらわれます。
これで、症状が改善しないといって別のお薬処方されたら「なんのための治療なの!?」って思いますよね・・・
慢性的な皮膚の赤みには漢方薬がありますよ!
漢方薬(漢方生薬)の中には、抗炎症作用だけでなく過剰な血管拡張や血管透過性亢進を改善する効果をもっているものがあります。このような漢方生薬と原因改善の漢方生薬を組み合わせた処方を用いればじわじわと改善してきます。
ただし、ステロイド薬のような「すぐに効果が出る」というものではありませんので1年程度は続ける覚悟で挑んで下さいね。
漢方専門 福の樹薬局では、皮膚の病気以外にも免疫系・代謝系・ホルモンバランス・自律神経系のトラブルにあった漢方薬をご用意することができます。
自分にあった漢方薬で根本から見直していきたい!という方はお気軽にご相談ください(ご予約にご協力ください)
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