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伊藤宏樹

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伊藤宏樹(いとうひろき) / 薬剤師

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コラム

不眠症を漢方で治すには勇気も必要!

2014年4月1日 公開 / 2023年9月5日更新

テーマ:漢方相談

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 不眠症 改善

いつもコラムをご覧下さりありがとうございます!

石川県白山市みずほの「漢方専門 福の樹薬局」 漢方薬認定薬剤師の伊藤です。

今回は、この時期に現れやすい症状の不眠についてです。
不眠症は心と体のバランスが乱れる時に出やすい症状の一つですね。

 心と体のバランスが乱れる時というのは・・・
・自律神経失調症
・精神神経疾患
・病後の回復期
・薬の副作用
・ホルモン分泌の過剰または低下
・加齢による場合
といったときに心身のバランスが乱れ不眠に陥りやすいようです。

 不眠症とひとことで言ってもいろいろなタイプがあるんですよ。
    =不眠症のタイプ=
・なかなか寝付けないタイプ
・夜中に何度も目を覚ますタイプ
・一度目が覚めると眠れなくなるタイプ
・早朝に目が覚めてしまうタイプ
・日中眠気が強いタイプ
です。どのタイプも慢性的に続くのはとても辛いものといえます。

 睡眠によって必要とすることは「体の休息」と「脳の休息」といえます。このどちらが欠けても心と体のバランスが整うことは難しくなってしまいます。

漢方薬は睡眠薬とは違います


 漢方では「心身一如」(しんしんいちじょ)、「陰陽平衡」(いんようへいこう)という言葉があるように、心と体は表裏一体であり光と影があってバランスが整うものと考えています。つまり、活動時と休息時のメリハリをつけることが不眠症改善の基本と考えます。

 つまり、睡眠剤のように「服用すると眠くなる」のではなく日中は元気に活動的な神経に、夜はゆったり休息するための神経に切り替わるように導くのが漢方薬の役割です。

 それでは代表的な漢方薬を紹介いたします。



 夜中に何度も目を覚ます、神経過敏、イライラしやすい、自律神経失調症、冷え性体質というかたには
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)という漢方をつかいます

 
 睡眠というのはこれだけ寝たから良いというものではなく、
気持ちよく眠れたか?気持ち良く目覚めることができたか?
が大切なポイントと言えます。
生活環境や年齢によっても睡眠のリズムは異なりますので最適な睡眠パターンを見つけることが重要ですよ。

 それから睡眠剤を中止したいがために漢方薬を始める方も多いのですが、先ほども説明したように睡眠薬とは働きが異なります。 したがって飲めば眠くなるものではないので、しばらくは眠れないことも多いと思います。今どうしても眠らなければという方は、睡眠導入剤を利用されれば良いと思います。
 ただし、数ヵ月後、数年後、十数年後のお身体を気にされる方は「今は眠れなくても」という勇気も必要ですよ。

「漢方専門 福の樹薬局」では不眠症以外にもさまざまな病気や症状に適した漢方薬をご用意できます。
自分の症状と体質に合った漢方薬をお求めの方はお気軽にご相談ください(ご予約のご協力をお願いします)


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