大人の脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)は漢方薬が根本治療になる!
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石川県白山市みずほ 「漢方専門 福の樹薬局」 薬剤師の伊藤です。
今日は、オジサンの皮膚病と思われがちな「尋常性乾癬」(じんじょうせいかんせん)についてですよ。
実際は、女性の方や若い方にも乾癬は発症しますので他人事と思わず読んで下さいね。
一般的には「乾癬」と呼ばれていて、皮膚が赤くなって盛り上がり銀白色のかさぶたを伴う症状がでます。「人にうつるものでも・うつされるものでもありません」が、見た目が気になるため人目を気にしてしまうことが多いようです。「銭湯や温泉に恥ずかしくていけない~」ってよく言われます・・・
症状としては・・・
・フケが多くなる
・かゆみが強い
・ガサガサする
・改善と再発を繰り返す
といったものです。
乾癬は出やすい場所というのがあり、
・頭皮
・ヒジ・ヒザ・くるぶし
・スネ
・おしり
といった、普段から持続的に刺激や摩擦を受けやすい部分や、紫外線にさらされにくい所に好発しやすいという特徴があります。
「乾癬の原因って何なの?」ってよくご相談されるのですが・・・
はっきりとした原因はまだわかっていません。しかし、最近では遺伝的要因や免疫学的要因のある方が、感染症・皮膚の外傷・薬物・疲労・ストレス・タバコ・アルコールなどをきっかけに発症しやすいことから、通常汗や尿・便などから排泄すべき「毒素」が体内に蓄積され、それを速やかに排泄させようと引き起こされた症状が「乾癬」なのではないかという考えが出ているようです。 皮膚も立派な排泄器官の一部だったんですね・・・
つまり、
・ストレス
・食生活の乱れ
・過食
・疲労
・喫煙
により活性酸素や酸化コレステロールなどの老廃物といわれる「毒素」。これを排泄させようとした自浄作用が乾癬であり、老廃物を「入れない・溜め無い・スムーズに出す」ことが重要であると考えるべきなんですね。 だ・か・ら、ステロイド剤塗って閉じ込めているだけでは完治しなかったんですね・・・
漢方で乾癬を治す!
漢方では、乾癬の症状は「血熱」(けつねつ)によるものと捉えます。
「血熱」とは、字のとおり血に熱を生じている状態のことで、この熱を清らかにすることで症状改善を行います。
それでは乾癬でよく使われる漢方薬を一つ紹介いたします。
赤味が強い、乾燥肌、口内炎が出やすい、出血しやすい、血圧が気になる、というかたには、「温清飲」(うんせいいん)という漢方薬がありますよ。
乾癬は慢性化するほど改善に時間がかかるといわれる皮膚疾患です。焦って治そうとするのではなく、自分に合った生活環境の改善と体質改善をお勧めします。
漢方薬はその他にもいろいろな処方がありますので、「自分に合った漢方薬が欲しい!」という方はお気軽にご相談下さい!(相談は要予約です)
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