不安なときほど「情報に頼りすぎない」という選択を

中田和宏

中田和宏

テーマ:健康情報



体の不調が長引いたとき、
「このまま良くならなかったらどうしよう」
そんな不安を感じるのは、とても自然なことです。
そして今の時代、多くの方がスマートフォンを手に取り、症状について検索されます。
「同じ症状の人はいるのかな?」
「もっと良い治療法はないのかな?」
このように情報を探すこと自体は、決して悪いことではありません。
むしろ、自分の体と向き合おうとする大切な行動です。
しかし一方で、情報との付き合い方を少し間違えてしまうと、
かえって不安を強くしてしまうことがあります。

情報は「安心」をくれるものではない


私たちはつい、情報に「安心」を求めてしまいます。
「これなら大丈夫」
「この治療なら必ず良くなる」
そんな言葉を探して、検索を繰り返してしまうことはありませんか?
ですが実は、情報そのものに安心を求めることはとても危険です。
なぜなら、インターネット上の情報は玉石混交だからです。

  • 古い情報
  • 根拠のあいまいな情報
  • 極端な体験談
  • 不安をあおるような表現

これらが混ざり合い、あたかも「それらしく」見えてしまうのです。
検索結果の上位にあるからといって、正しいとは限りません。
むしろ強い言葉ほど目に入りやすく、心を揺さぶる傾向があります。

不安なときほど、脳は判断を誤りやすい

ここで知っておいていただきたい大切なことがあります。
それは
「脳は不安なときほど騙されやすい」ということです。
人は不安を感じると、冷静な判断よりも
「とにかく安心したい」という気持ちが優先されます。
その結果、

  • 極端な情報を信じてしまう
  • 「これで絶対治る」という方法に飛びつく
  • 複数の情報をつなぎ合わせて最悪の想像をしてしまう

といったことが起こりやすくなります。
これは決して特別なことではなく、人間の自然な反応です。
つまり、
ピンチのときほど、不合理な選択をしてしまうことがあるのです。

情報収集が「不安の増幅」になることも

「不安だから調べる」
これは一見、正しい行動のように思えます。
しかし実際には、調べれば調べるほど不安が強くなるケースも少なくありません。
これは「サイバー・ハイポコンドリー」と呼ばれ、
断片的な情報を集めることで、最悪のシナリオを想像してしまう状態です。
本来は安心したくて始めた情報収集が、
気づけば不安を大きくする原因になってしまうのです。

情報との上手な付き合い方

では、私たちはどのように情報と向き合えばよいのでしょうか。
大切なのは、情報の役割を正しく理解することです。
情報は
「安心するためのもの」ではなく、「考えるための材料」です。

  • ひとつの情報を鵜呑みにしない
  • 複数の視点から確認する
  • 極端な表現には距離を置く

そして何より大切なのは、
目の前の体の状態と、実際に関わっている施術者の言葉を大切にすることです。
体は一人ひとり違います。
ネットの情報はあくまで「誰かの話」であり、
あなた自身の体そのものではありません。

不安な気持ちは「情報」で埋めなくていい

最後に、ぜひお伝えしたいことがあります。
不安なとき、私たちはその気持ちを
「情報で埋めよう」としてしまいがちです。
ですが、不安は情報では完全には消えません。
むしろ必要なのは、

  • 信頼できる人に相談すること
  • 自分の体の変化を丁寧に感じること
  • 少しずつの変化を受け止めること

ではないでしょうか。

まとめ

  • 脳は不安なときほど騙されやすい
  • ピンチのとき、人は不合理な選択をしてしまうことがある
  • 不安な気持ちを情報で埋めようとしない

情報は便利で大切なものです。
しかし、使い方を誤ると心を乱してしまうこともあります。
不安なときこそ、情報から少し距離を置き、
「今の自分の体」に目を向けてみてください。
そして、信頼できる施術者と一緒に、
一歩ずつ回復への道を歩んでいきましょう。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

中田和宏
専門家

中田和宏(鍼灸師)

トキの森鍼灸院

初診時のカウンセリングでどんな状態か明確にし、できることを説明します。施術計画を立てて最適な施術を提供します鍼灸治療にたずさわって約40年のベテラン鍼灸師が優しく対応しますお困りならまずご相談を!

中田和宏プロは北陸放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

つらい痛みを軽減し、心身の健康を導く鍼灸のプロ

中田和宏プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼