手術後から続く頭痛と腕のしびれ

「これが体にいいらしい」
「やらないと損らしい」
そう思って次々と健康法を試していませんか?
実は、健康意識が高い人ほど体調を崩すことがあります。
情報疲れという現象
現代は情報過多の時代です。
- テレビ
- SNS
- YouTube
- 医療系インフルエンサー
正反対の情報が同時に流れてきます。
糖質は必要と言う人もいれば、不要と言う人もいる。
運動は毎日と言う人もいれば、休息が重要と言う人もいる。
そのたびに方針を変えると、
体は常にストレス状態になります。
自律神経が乱れる理由
体は「安定」を好みます。
- 急な食事変更
- 急な運動開始
- 急な睡眠時間の変更
これらは自律神経に負担をかけます。
結果として、
- 寝つきが悪い
- 胃腸の不調
- 疲労感
- 慢性的な肩こりや腰痛
が起こります。
完璧主義ほど危ない
「ちゃんとやらないと意味がない」
そう考える方ほど、
- 極端になる
- 続かない
- 自己否定する
という悪循環に入ります。
体に必要なのは完璧さではなく、
継続できる安定習慣です。
20〜30代にも増えている
若い世代でも、
- ダイエット情報の混乱
- 睡眠改善情報の氾濫
- 腸活ブーム
により、自律神経の不調を訴える方が増えています。
健康法が原因で不健康になる。皮肉ですが珍しくありません。
鍼灸師としての視点
体調不良の背景には、
- 情報ストレス
- 過度な自己管理
- 慢性的な交感神経優位
が見られることがあります。
鍼灸は、
- 副交感神経を高める
- 筋緊張を緩める
- 血流を整える
ことで、体を“ニュートラル”に戻します。
まずはリセットすることが重要です。
情報と上手につきあうコツ
- ① ひとつずつ試す
- ② 3か月は軸を変えない
- ③ 体の反応を記録する
- ④ 不安で始めない
健康法は「不安」から始めると失敗しやすいのです。
― 高額ダイエットサプリで体調を崩した症例 ―
症例
30歳代女性/会社員(営業職)
ストレス多い職場環境
やや体重増加傾向
睡眠不足
「飲むだけで痩せる」に期待
営業職で常に数字に追われています。仕事のストレスから間食が増え、体重が5kg増加。SNS広告で
「医師監修」「臨床データあり」「脂肪燃焼成分○倍」「今だけ特別価格」という高額サプリメントを購入。
月3万円近い出費でした。
3か月後体重変化なし。むしろ、
- 動悸
- 胃の不快感
- 下痢と便秘の繰り返し
- 寝つきの悪化
- イライラ
が出現。
背景にあったもの
成分を見ると、
- 高濃度カフェイン類似物質
- 代謝促進系ハーブ
- 食欲抑制系成分
が含まれていました。
営業職で常に交感神経優位の状態にあるBさんにとって、刺激系成分はさらに自律神経を興奮させる結果になっていました。
つまり、痩せる以前に体が休めていなかったのです。
来院時の所見
- 肩頚部の強い緊張
- 腹部冷え
- 呼吸浅い
- 脈拍やや速い傾向
- 睡眠の質低下
体は“戦闘モード”が続いていました。
なぜ痩せなかったのか?
慢性的なストレス状態では、
- コルチゾール増加
- 血糖変動増大
- 内臓脂肪蓄積傾向
- 睡眠の質低下
が起こります。
刺激物を足すことで代謝が上がるどころか、さらにストレスホルモンを高める悪循環になっていました。
対応
まずはサプリ中止。
- ・自律神経調整の鍼
- ・腹部温灸
- ・呼吸改善
- ・就寝前のスマホ制限
2か月後、
- 睡眠改善
- 食欲安定
- むくみ軽減
体重は急激には減りませんでしたが、体調が安定し始めました。
教訓
「痩せる」と言われるものほど、体に刺激を与える傾向があります。
しかし、
- ストレス過多
- 睡眠不足
- 自律神経の乱れ
がある状態では、まず整えることが先です。
重要なポイント
- 今の体の状態を無視している
- 段階を飛ばしている
- “早く結果を出したい”焦りがある
健康は積み重ねです。
強い刺激や高額商品が必ずしも近道とは限りません。
まとめ
健康情報に敏感なのは悪いことではありません。しかし、情報を集めることと、体が元気になることは別です。
大切なのは、
- 安定
- 継続
- 自分に合うかどうか
体は流行よりも“安心感”で整います。



