仮設足場は無駄でしょうか?
屋根 外壁の塗り替えを検討中の方へ
最近の塗装業界 牛丼チェーン店の様な価格戦争が始まっています。
牛丼戦争は各社が儲けを削り 正に企業努力による安売り競争です。
ところが今塗装業界で起きている価格破壊 安売り競争はちょっと違います。
誰でも分る事だと思いますが塗装工事の金額の内訳は「材料」「人件費」「経費」「利益」
の4つから「単価設定」「価格設定」をしてお客様に工事を提供させていただくのが一般的です。
材料は販売店から買えば何処で買っても大した金額差はありません。
人件費も仕事の早い遅いで多少の差はあるでしょうが大体同じ建物を職人が塗装すれば
ビックリする様な差は出ないと思います。次に利益、経費となるわけですがここは各社で
大きな差が出ます。私のところも賃貸の事務所の家賃や社会保険料この二つだけでも相当な金額です。
それらの経費は当然 利益、経費の部分から捻出しますので その分が一般の個人事業者から
見ると割高になってしまう当社の問題としている部分です。
通常の企業努力による価格競争は材料の原価を下げて利益を削って経費を抑えて
単価を抑える。こういうものだと思います。しかし今塗装業界で起きている安売り競争は
使用する塗(材)料の量を削る 人件費を削る(手抜き工事) 利益と経費はそのままで・・・
普通に考えたらあり得ない話ですが この様な低レベルの業者が沢山いるのが現状なのです。
世間一般的に塗装工事の受注 施工をする業者の形態を説明します。
◎塗装専門の訪問販売業者 立派な事務所を借りて複数の事務職の社員が居て充実した
福利厚生 材料代は同じ位に掛かるとしたら・・・ 削る部分は一つ 外注工賃です。
私も若い頃に経験がありますが訪販さんの場合工事の原価は50%あったら優良店
悪徳と言われるところは30%です。これでは絶対に良い工事は出来ないと思います。
◎ハウスメーカー こちらも正直 工事原価ベースで考えると金額は少々高めです。
「この家を建てた会社で塗装もお願いしたい。」という考えのお客様が多いのでそれは
それで良いのかもしれません。ハウスメーカーファンの方はあまり金額を気にしませから。
◎工務店や小規模なリフォーム工事店 こちらも工事は外注 当然マージンは発生します。
営業担当の方がどんなに熱心で誠意があっても所詮 工事は外注職人です。
◎地元の塗装業者 工事金額に関しては高い安いの差はあると思います。しかし掛けた金額全てが
工事に反映される事は間違いありません。しかし逆を言うと第三者から管理がない部分では
低レベル業者が存在するのも現状です。
◎インターネットによるポータルサイトの業者 基本的には地元の塗装業者です。
一応 加盟するにあたっては書類審査もありますのである程度の規模の業者は集まっています。
しかし安売り競争は意外にこのポータルサイトの業者間が一番激しいかも知れません。
限界ギリギリの金額の優良業者もいれば オリジナル商品を武器にする訪販業者
(オリジナルと言っても所詮はOEM「相手先ブランド名製造」、「納入先商標 による受託製造」
簡単に言うと商品名とカタログだけがオリジナルで中身は市販品) それに稀にいる地元の悪徳塗装業者
この悪徳業者には2種類いて まともな知識も技術も無く本人に悪気は無くても結果 工事が粗悪になって
悪徳業者に分類されてしまう業者と 最初から分った上で材料を削り工程を減らして利益だけを追求する本当の
悪徳業者の2種類です。こう言ってしまうとどこの業者を信用したら良いのか分からなくなってしまうでしょう。
こう言っている私も世間から見たら悪質な塗装業者と思われているかも知れません。
今の時代 殆んどのお客様が安かろう悪かろうの工事は望んでいないと思います。
ここで私がお客様にお伝えしたいのは工事や商品には全て適正価格があると言う事です。
世間相場より安い中古車は多走行であったり事故歴があったりと何かしら理由があるものです。
塗装工事も同じです。当然 良心的な金額提示 誠実で確実な工事をしている優良業者は沢山います。
(ここで一つ付け加えますと どんなに良心的な金額提示をして誠意を持って工事をしても確実な工事が出来なければ
確実な工事とは何かを知らなければ結果その工事は粗悪な工事となってその工事をした業者は悪徳業者となってしまいます。
確実な工事とは難しいものです) しかし残念な事に先ほど言いました2種類の悪徳業者が相当数 存在するのも現実なのです。
お住まいの塗り替えは決して安い買い物ではありません。失敗の無い様に良くお考えになって業者の選択をなさって下さい。