ロンドン 歩行者優先の交通信号のマナー

永田之子

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テーマ:マナー

こんにちは。話し方・マナー講師の永田之子です。

関西に住んで10年以上になりますから、さすがに東京人の私も大阪での赤信号の渡り方は大分上手になりました(笑)

大阪の横断歩道の渡り方は言ってみれば、緑と黄色の信号は「渡る」。赤信号になったら「急ぐ」。

しかし今回旅したロンドンは、その考え方を大きく上回っていました。

赤は「気を付けながら渡ってもいい」。

ロンドン 歩行者

ロンドン交通局は、2021年5月に横断歩道における「歩行者優先」運用を市内18か所で試験的に導入しました。横断歩道は常に「緑」。センサーが近くに車を察知したときだけ「赤」になります。

結果、歩行者が信号を遵守する確率が上がり事故のリスクも減りました。

この影響もあり、ロンドンでは歩行者の歩行を妨げない取り組みが加速しています。

赤信号で渡っても日本のように取り締まりを受けることはありません。むしろ車もないのに赤信号で待っていると、とがめられたりスリに狙われたりします。

赤信号でも足を止めることなく渡れるときはどんどん渡るのがロンドン式です。

ロンドンの横断歩道の渡り方は緑は「渡る」。赤は気を付けながらであれば「渡ってもいい」。もちろん注意が必要ですから、みんなが渡っているからと最後尾に左右も見ないでついていけば「思わず車が接近していた」などということもあります。

自己責任が付きまといますが習慣になれば危機管理の自覚が持てます。

車を運転する立場からしても人に対する配慮や意識は高くなるでしょう。

「いつ歩行者が飛び出してくるかもしれない」。

そういえばロンドンで道路を渡りたいとき、車が横断歩道でなくてもたびたび車を止めて道を譲ってくれる経験を多くしました。

最初は「レディファーストの国だからかな」と思っていましたがそれだけではありませんでした。

日本では緑でも歩行者がもたもた歩いていると「どけ!」とばかりに大きなクラクションを鳴らす人がいます。またあおり運転も後を絶ちません。これは日本が「人優先ではなく車優先の世界である」ことを物語っています。

「いいことはぜひ取り入れたい!」

歩行者優先を第一に考えるロンドンの交通事情が参考になりそうです。

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千葉県警察本部 警察官への講話 2018年 2019年
千葉県公立学校教頭会 教頭先生への講話  2022年

演題例 『伝え方の技術』『心に響く話し方』『人前で堂々と話す方法』『風通しのいい職場』

■永田之子 YUKIKO NAGATA
元アナウンサー。話し方・マナー教室「TALKNAVI」代表 コミュニケーションカウンセラー、婚活カウンセラー。全ての世代の人に「心と心をつなぐ会話」のコーチングを20年間で10,000人に提供。
「人と楽しく話せるようになる」ことでコミュニケーションに貢献。神戸、関西、近畿エリアを中心に全国から受講生が集まっている。現在では講演会のほかマナー書籍の監修も行っている。

■ホームページ→http://talknavi.jp

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永田之子
専門家

永田之子(会話&コミュニケーションマイスター)

TALK NAVI

アナウンサーとしての経験と国際儀礼資格によるマナー知識を活かし問題を解決。クライアントに寄り添う丁寧な個人指導に定評がある。セミナー・研修・講演会活動のほか本の監修も行っている。

永田之子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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