20代ビジネスマナー研修 話し方・マナー講師永田之子

永田之子

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こんにちは。永田之子です。

花

20代は年齢と経験を積むことで基礎から応用へと変化していく30代を迎えるための大切な時期です。若さで許される時期は20代まで。この10年の間にマナーのレベルを最大限に上げておく必要があります。

「20代は貯金をするよりも自己投資をしなさい」といいます。自分の一生を支えるキャリアの基礎をつくることに時間とお金を投資します。

ビジネスマナーは「社員研修」などで受講することができます。しかし最近では実施しない企業も多くあります。

すると社員は正しいビジネスマナーやスキルを持たないまま仕事をはじめることになります。不安を抱えたままのスタートです。

職場で研修がない場合には迷わず「自主的に」基本的なビジネススキルを身につける機会を持ちましょう!

身だしなみ、ビジネス敬語、来客の応対、名刺交換、電話対応、他社訪問、また上座・下座などの席次もこの時期に覚えます。

今回のコラムではすぐに役立つ基本的なビジネスマナーをいくつか取り上げることにしました。

■基本的なビジネスマナー
・出社して席につくのは10分前
・挨拶をする
・席を離れる、外出するときには行先を必ず上司に告げる。 帰社の報告もする
・備品を使ったら元に戻す 丁寧に使う 備品を使い切ったら補充の手配をする
・整理整頓
・職場の機密情報や書類の取り扱いには十分に注意をする
・席を外すときにはパソコンをロックする 書類は引き出しの中に入れる
・報連相を徹底する
・上司から声がかかったならば「はい」と返事をしてペンとメモを持って上司のもとに行く。 不明な点は6W2Hで聞く(いつ どこで 誰が 何を どうして どのように いくつ いくら)確認が終わったら「かしこまりました」といって席に戻る。受けた仕事の進捗状況や報連相を忘れない
・職場では敬語で話す
・自分のことを「わたくし」と言う。職場の人を呼ぶときには「〇〇さん」と呼ぶ。そのほか課長や部長を呼ぶときには「〇〇課長」「〇〇部長」と役職の前に名前を言う。 取引先も同じ。
・外部の人に職場の人の名前を言うときには「課長の〇〇」という言い方をする。同僚、部下には敬称を付けない。電話対応も同じ
・職場の人の家族に対しては「〇〇さん」という言い方をする

■【訪問者への対応】
・受け付けがある場合には受付が対応する。受付がない場合には席が一番近い人が対応する。
・笑顔で挨拶。「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか?」相手の会社名と名前を確認する。
・名刺は両手で受け取る。 名前が読めなければその場で確認す。復唱すると記憶に残りやすい
・「お約束ですか?」と聞き訪問の有無を尋ねる。アポイントメントが取れていれば「少々お待ちくださいませ」と言い担当者に取り次ぐ。
・来訪が予定されていた訪問者には「お待ちしておりました」と言い応接室まで案内をする。訪問者の1メートルほど左手前を歩く。注意:お尻を向けない、余計なおしゃべりをしない。道案内が〇「こちらでございます」「階段で参ります」など
・階段は案内役が前に歩く。 一人しか歩けない狭い階段は訪問者が前。

【エスカレーターのマナー】
・エスカレーターでは男性と女性、また上下の関係で「先行」する人が変わる。「上位の人をどちらにするか?」で考える。これは欧米の「騎士道精神」による考え方で騎士になるエスコート役がエスカレーターの前または後ろになりゲストや子どもや女性を守るという形を取る。エスコート役は「転落などが起こった場合に助ける位置」を取る=立ち位置はゲストの下と覚える。

【エレベーターのマナー】
・場面によって異なることもあるが、エスコート役がエレバーターに先に乗り昇降板の前に立つ。訪問者の上座は一番右奥になる。降りるときには「どうぞ」といい訪問者を先におろす。

【応接室でのマナー】
・応接室についたならば扉をあけ訪問者に先に入っていただく。
・席は上座に案内する(一番奥の席)「どうぞおかけくださいませ」と言う。(注意:おすわりください・・・とは言わない)
・担当者が来るまでお相手をする必要はない。「少々お待ちくださいませ」と言い、出口に立ち頭を下げる。

【お茶の出しかた】
・湯飲みにかけや割れがないかを確かめる。お茶は湯飲みの7分目まで入れる。
・お盆の上に茶たくと湯飲みを別々に置く。(茶たくの上に乗せると揺れでこぼれることがある)
・応接室ではテーブルの端、または小テーブルなどにお盆を置き茶たくの上に湯飲みを置く。
・何人ものお客様の場合には上位の方からお出しする。上位がわからないときには、上座から出す。
・お茶は右側から出す(状況により左から出しても良い) お茶はお客様の右前に置く。お菓子がある場合にはお菓子を先に出す。置き場所は左側。
・お茶を出し終わったらお盆を右脇に抱えドアまで下がる。一礼して退室。

【お見送り】
・「お客様の姿が見えなくなるまでお見送りする」のが基本のマナー。ただ職場ではなかなか難しいので、できるだけ受付、エレバーター前までお見送りをする。エレベーターでは行先回数を押してドアが閉まるときに「失礼いたします」と挨拶をして頭を下げる。
・お車でお越しのお客様には車のところまでお見送りをする。車が動き出したら頭を下げ車が見えなくなるまでお見送りをする。

■【他社訪問】
・訪問をする場合には必ずアポイントメントを取る。訪問先の場所は事前に調べておく
・持ち物チェックをする 名刺 書類etc
・訪問先には5~10分前には到着する
・コートは訪問先のビルの前で脱ぐ(コートは中表にたたむ)※中表とは表を中にするたたみ方
・受付で会社名と氏名を伝える

・応接室では下座に座り待つ(入り口に近い場所) 相手が上座を勧めれば上座に座る
・バッグや荷物は下座側、足元に置く。コートはバッグの上に乗せる
・相手がいらしたら立ち上がり挨拶をする。座る前に名刺交換をする
・相手が「おかけください」と言ってから座る
・いただいた名刺はすぐにしまわずにテーブル左側に置く
・相手との話が済んだら長居をせずに退室する。
「本日は誠にありがとうございました」「今後ともよろしくお願いいたします」と挨拶して帰る

【身だしなみとメイク】
清潔感が一番大事です。ベーシックな黒、グレー、紺色などのシンプルなデザインのスーツやインナーなどを用意します。可愛らしいフリルやリボンは職場には向きません。靴はヒールのある黒のパンプスが職場内外の全てに対応できる靴です。

メイクはナチュラルメイク。ネイルも派手なジェルネイルは避けます。清楚で自然体でいられる「自分スタイル」のメイクを心がけましょう。

20代でビジネスマナーの基礎をマスターすることで、今後のビジネスマンとしてどのように成長していくかが、ほぼ決まるといっても過言ではありません。基本なくして応用なし。20代は思い悩むことも多いのですが悩みは「正しい答え」を知ることで解決できます。

研修に参加する機会や余裕がない場合には、バッグの中に常に「ビジネスマナーの小冊子」を入れておくようにしましょう。電車の中で、待合の間に・・・。楽しみながらビジネスマナーをマスターしましょう。

■ビジネスマナー研修 対面&オンライン 
https://mbp-japan.com/hyogo/yukimigoro/service2/5003574/

■体験レッスン
元アナウンサーの話し方、コミュニケーション、マナーの個人レッスン
阪急神戸線「西宮北口駅」徒歩1分
お問い合わせ先→https://mbp-japan.com/hyogo/yukimigoro/seminar/5007478/
永田之子

■講演会・研修・セミナーへのお問い合わせ
https://mbp-japan.com/hyogo/yukimigoro/service2/5003537/
(近況)
千葉県警察本部 警察官への講話 2018年 2019年
千葉県公立学校教頭会 教頭先生への講話  2022年

演題例 『伝え方の技術』『心に響く話し方』『人前で堂々と話す方法』『風通しのいい職場』

■永田之子 YUKIKO NAGATA
元アナウンサー。話し方・マナー教室「TALKNAVI」代表 コミュニケーションカウンセラー、婚活カウンセラー。全ての世代の人に「心と心をつなぐ会話」のコーチングをを20年間で10,000人に提供。
「人と楽しく話せるようになる」ことでコミュニケーションに貢献。神戸、関西、近畿エリアを中心に全国から受講生が集まっている。現在では講演会のほかマナー書籍の監修も行っている。

■ホームページ→http://talknavi.jp

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永田之子
専門家

永田之子(会話&コミュニケーションマイスター)

TALK NAVI

アナウンサーとしての経験と国際儀礼資格によるマナー知識を活かし問題を解決。クライアントに寄り添う丁寧な個人指導に定評がある。セミナー・研修・講演会活動のほか本の監修も行っている。

永田之子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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