マネーセミナーのご報告
老後資金、金額の多少よりも・・
ネットで「老後」と検索すると
「趣味」「海外旅行」「移住」・・楽しいキーワードがたくさん出てきます。
まだまだこれから長い人生、新たな生き方を模索する人もたくさんいるでしょう。
一方で、「老後不安症」「老後不安不況」「老後破産」・・
なんだか後ろ向きになるキーワードも。
最近、世間ではマスコミも老後に対する不安を煽りすぎの様な感じもしますが
一方で、多くの人にとって老後は一昔前のように「浪費せず普通にしていれば問題ない」と
楽観視していることができなくなったのも事実です。
私も、子供の頃父親から「真面目に定年まで勤めさえすればなんとかなるから」と
言われたことを記憶していますが、私自身はそんな風に思えませんし、定年まで勤めるという
前提もまた昔と違いますね。
「老後の不安」は多少なりとも多くの人が感じることですが、
あるマネー関連の連載で、「お金の問題だけではなく、気の持ちようや
生き方そものを見直さないと不安を軽くすることはできない」
という一節がありました。
「生き方そのものを見直す」とは・・
なんとも大そうですが、人生の3分の1も占める時間である
老後なのですから、確かにそのとおりだとも思いました。
お金の問題に関して言えば、私たちのところに相談に来てくださる方でも
一見、資金的な問題はクリアしているように思えるのに
不安を強く感じている方はたいへん多いです。
老後のお金に関しては、金額の多少以上に心理的要因も強いもの。
こういう現場を見ているだけに先ほどの一節
「”老後の不安”というものはお金の問題だけではない」
ということをリアリティを持って感じさせられます。
現在の日々の中で
私自身も、将来的に年金額が減る、そのくせ社会保険料負担額はあがる
といった公助のパワーダウン、物価があがる、消費税増税up・・
こんなにもセカンドライフの生活が厳しくなる不安要因ばかりで大変になるなあ・・
という思いがあります。しかし不安に急かされるように貯蓄をしているだけでは、
きっと心の不安は軽くなりそうにありません。
不安を解消し、変わっていく生活にフィットするようなマネープランやお金の仕分けについて
考え、備えることはまず一歩ですが、プラスささいなことでも日々の生活のなかでの
自助努力が必要かなと思います。
たとえば・・
●少しでも貯蓄の取り崩しを先延ばしをするために
「身体が動くうちは、働き続ける」
●老後における軽度のケアなら、公助の力を借りなくてもすむよう、
ちょっとした用事を頼んだり頼まれたりする
習慣や人付き合いを身に着ける
●健康面でもできるだけ健康寿命を長くできるよう、
健康管理を怠らない・・
体を健康に保つことや人とのつながり。
どれもすぐにはできることではなく、日々の積み重ねです。
こんなことを意識しながら今から前向きに生活することが
老後を不安ではなく楽しい時間にすることに繋がるのだと思います。
私たちのマネーセミナーも、楽しい将来について考えるきっかけになれば
嬉しいです。
セミナー開催から7年、開催回数は今回で105回を迎えた
ロングランセミナーです。ぜひ、お気軽にご参加下さい。