2020年が終わる
2019年版のカレンダーの封を今朝開けた。
ユーモラスな犬の写真と含蓄あふれた一文の週めくりカレンダー。毎年恒例のプレゼントとして半年前に買ったものだ。
30年近く前の入院仲間⁇で、そのまま入院生活が続いていた。私の誕生日には毎年ゴージャスな薔薇の花束を贈ってくださった。(三田のサンタさん)
2年前に奥さまを亡くされてからは具合が悪いことが増えメールの返信がこなくなったけど、何年も外に出ていないからと楽しみにしてくれていた季節の花を撮っては送っていた。
それが、「宛先なし」で送信出来なくなった…
驚いて、あれこれ考えて、迷っているうちに日が経った。
ご家族の連絡先は知らないし、病院にきいても入院しているかどうか教えてもらえない。いや、もっと食い下がれば教えてもらえたかもしれない。病院にいけばよかった。でもしなかったのは、はっきり知るのを避けたから…
今も外を歩いて、きれいな景色を見るとおじサンを思ってフツーに写真を撮る。
それが貯まる。
今朝、棚の上に載せたままだったこのカレンダーを見つけた。
いつでも目に付くとこに置いているのだから「今朝見つけた」というのはおかしいけど、そこにある意味も含めて、ようやくみつけた、認めたのだ。
来年はもう週めくりを買わない。自分のためにも買わないから、この先ずっと日付が役に立たなくても、この週めくりを使い続けようと思う。
哀しみをやり過ごす方法をあんまり知らない。