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ここ最近の母

坂部智子

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ウチの母、84歳、要介護4。
アルツハイマー型認知症で、本格的に介護が必要になって12年目ぐらいになる。
誤嚥性肺炎で入院した時のバタバタを書いたのも、もう1年半前かな。
その後を長らく書いていなかった・・・
大きな変わりはないけれど、ウトウトしている時間はずいぶん増えた。
基本的には、今も毎週末は家で過ごしている。
送迎の車から降りて(電動アシスト車いすとスロープを駆使して←レンタルの)、うちに入って来て(玄関でチルトタイプの車いすに乗り換える←レンタルの)、いつもの食卓に着く。
それから、「ここは家、家に帰ってきている」とわかったな~と、こちらが思えるまでには、さらにずいぶん時間がかかるようになった。
寝ぼけ眼(もちろん目だけでなくあらゆるアンテナも)のピントのずれが少しずつ修正されて、「ハイ!今ぴったりあった!」という瞬間がくるのを辛抱強く待つのだ。
好きなテレビをつけて、好みの熱さのタオルで顔を拭いて、いつものタオルエプロンを着けて、「今日のおやつ」で誘惑・・・
母は、においがわかるので、鼻のそばに近づけたら、なんかまあウルサイなぁ・・・というような感じでだが、片目はちょっと開ける。まず確実に。

そう、
「認知症」については、においがわからなくなるとよく言われているが、すべてに当てはまるわけではないのだ。

この10年、認知症についての情報は格段に増えた。
情報が増えたことによるマイナスな面も多いと思える。
母の最近をつづりつつ、気になるマイナス面についても書いていくことにしよ。

続きはまたあした

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