2020年が終わる
昔っから、便秘症である。
母乳を飲んでる頃からすでに便秘ぎみだった…と、母はよく言っていた。
長年の付き合いではあるが、最近は特にひどくなっているようだ。
(週に一度?それ以上?…)
しかも、旬の蕗や筍を食べ過ぎたために、吹き出物⁇で顔は荒れまくり…
そんなこんなで⁇、訪問先のAさん宅で、はからずも便秘の話になった。
Aさん(85歳女性、要支援2)も、長年便秘症だったらしい。
ずっと便秘薬に頼っていたため、飲まないと出ないという状態が続いていたそうだ。
それが、ここ2.3年、すっかり改善したとおっしゃる。
毎朝、ヨーグルトに大さじ1杯のオリーブオイルをかけて食べる。
トーストはライ麦パン。
それに手作りの、ニンジンとリンゴのジャムをたっぷりつけて。
便秘に効く食事療法の本を読み、出来ることを選んで、ずっと実践しているそうだ。
「イイと聞いても、ちょっとやっただけですぐやめてしもたらアカンねん」
「この話したら皆、本貸して〜、私もやるわ〜言うけど、ちゃんと続けとう人おらへん」
「すぐ効くようなモンばっかり追いかけとってもアカンねん」
「ちょっと気ぃつけて、ちょっと手ぇかけるぐらいのことはせな」
毎日まいにち続けて、ホントに効果が実感できるようになったのは、2〜3年経ってからだそう。
ということは、逆算すると、始めたのは、80歳を過ぎてから。
………
すごいと思った。
その「ちょっとの手間」が、高いハードルに思えてしまう…
「その本を貸してください」とは、まだ言えなかった。
(この一年で、イロイロと乱れている生活を立て直すところでまだ手一杯…)
でも、Aさんの、凛とした暮らしぶりには憧れる。
すぐには見えない先の「効果」を信じて、地道に続けてコソなのだ。
そう、
「希望」のある暮らし、
だからこそ。