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なんで書くか

坂部智子

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テーマ:本を書く

すごく根本的なコトを考えた。
なんで私が、本を書くのか。
(「本を書く」シリーズ(?)一回目です)

年末に、ジュンク堂に行ったのだ。
のぞかんでもいいのに、わざわざ、医学・福祉関係のコーナーに上がって、
棚を見渡した。
知っている本、新聞広告で見た本、よく見る著者の本・・・で埋め尽くされている。
ここの隅っこに、私の本がポロっと一冊あったとして、
誰が気に留めて、手に取る???
な~んてコトを、愚かにも真面目に考えてしまって、落ち込んだ。
(本屋さんには並ばないらしいので、実際は無いですが)

レジで用事を済ませて、すごすご帰ろうとして、
ふと、店員サンに、「この店全体で何冊ぐらいの本があるのか」聞いてみた。
「さぁ、まあざっと10万冊ぐらいですかね~」

えっ?10万冊???
なんでかわからんけど、そう聞いて、少ないと思った。
さっきは、あの介護関係の棚を見上げて打ちのめされたのに、
店全部の本が10万冊と聞いて、頭に浮かんだのは、
日本中の人に1冊ずつこの店の本を配ったら、
1億2717万人は、本が無い・・・ということ。
(総人口 1億2727万人らしいので)

いつもながら(?)、どっかズレてますが、
なんか、まだ余地があるような気がしてきて、
ちょっと勇気(?)が湧いてきたのでした。(こらこら)



年末に出会った、親の介護を体験中の友達との会話で、
何度も同じ話を繰り返し聞いていた頃が、“惜しい”ほどに懐かしい・・・という共感や、
TVでやっていた、徘徊を地域で見守る・・・という取組を見ていて、
いや、そんな、いかにも挙動不審な態度でウロウロ歩き回っている・・・のではないから
周りが気づかれへんねんやん・・・とツッコんでるのやら・・・

きっと、
そうしんどいばっかりではないことや、
意外に知られていないコトが、
この、今の、今までの私の暮らしの中から、
取り出せるのではないかな。
役に立てるとか、そういうハウツー的(?)なのではなくて、
いろんなことに直面しつつ、向き合うことで、
乗り越えてきた(乗り越えられず、そのまま引きずってるコトとかも)現実を、
そのまんまに、取り出せたらいいかな。
そう思った。

母の介護は現在進行中。
父の看護(?)もくっついた。
ナマモノなので、書いている間にも、どうなるのか、どう進むかはわからない。
だからこその“リアル”で。

そんな本になりそうです。
(どんな?)
(やっぱり、よくわからんぞ・・・)

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