干物女
久しぶりに見た。
昨日のNHKプロフェッショナル 仕事の流儀。
建築家のご夫婦。
住む人がこよなく愛せる 最高にお気に入りの家 をつくる。
依頼があると、徹底的に暮らしぶり、趣味をききだす。
依頼者が提示する たくさんの要望。
その、たくさんの要望に応えるより、たった一つの“お気に入り”をつくる。
愉しそう と、ときめく気持ちを大切にしたいから。
クリエーション・・・は、理性を超えたところにある という。
理論派の夫と直感型の妻
けっしてあきらめないで、取り組んでいく。
二人が信じれば、大胆になれる。
共感できる人が居るというだけで、救われる。
なによりの、強みだ。
二人が確信していること、
「建築には 人を変え、人を豊かにする力がある。」
南三陸町の幼稚園の再建に取り組んだプロジェクト。
園長の要望で、あの日を伝えるために、津波で残った、町の杉の木をつかう。
自然の前に建築は無力。
けれど、人の心の中に記憶を残すこと、津波の記憶を残すことはできる。
通常の4倍の強度を確保しつつ、
景色が見えること、子供たちの小さな手で握れる太さの柵を考える。
いつか子供たちが大きくなっても、その手には杉の木の感触が残る・・・
建築には人を変え、人を豊かにする力がある・・・ことを信じて。
二人でできる最高の仕事をやり続ける。
プロフェッショナルとしての姿勢、こだわり、
何よりも、いかんなく発揮されている「二人の力」が
最強に絶妙で 引き込まれた。