バリアフリー展　2012に行って

4月19日～21日、インテックス大阪で開催されたバリアフリー展。
三日間…の予定が、結局、19日と21日に行ってきた。

印象としては、大きくて（派手で）人目をひくようなブースが少なくなって、
小さな区画が増えた…海外からの出展も増えた…という感じ。
（何のブースかよくわからないのが多かった…ともいう…）

思い描いてた、生活に密着した「お～なるほど」や、「これはすごい」と
唸るほどのには残念ながら出会わなかったよう
（気づかず、見つけられていないだけかもしれないので、断定はしませんが…）

床ずれ予防マット、車いす に、「ふむふむ」というのがあったので ご紹介します。
床ずれ予防マットは、今回各メーカーが力を入れていたようでした。

・「アルファプラF」（タイカ）
床ずれである方の半数以上が低体重・・・というところに着目して開発されたマットとのこと。
（低体重者＝BMI　18．5未満の割合が64．2％（国立長寿医療研究センター調査　とある）
マットの上面に切り込み(4×4スリット加工)が入っており、その個別の切り込みが
体の動きにフィットして、体圧分散効果が高まるとのこと。
（板こんにゃくの表面に切り込みが入っている・・・あんな形状）
実際に上にのっかってみると、その切り込み部分は、わかるほどではなく、
体になじむ・・・という感じはある。弾力もある（高弾性マットレス）。
（ちなみに、私もBMIは、18％以下です・・・）
素材は、新開発の「無膜ウレタンフォーム」で、熱がこもりにくいとのこと。
（ウレタン系マットレスの蒸れ対策というのは、重要課題です）

頭に浮かんだ、低体重の床ずれのある利用者さん達・・・
レンタル対応が具体的になるのは、夏前ぐらいとのことですので、
必要な情報を集めて、またご案内できたらと思います。

・「WAVIT」（カワムラサイクル）
まだこちらは、参考出品でしたが、
車いすの座フレームの形状が、従来の直線ではなく、体（お尻）に添うラインになっている。
座面については、座り心地や、負担軽減の対応としては
車いす用クッションで・・・というのが一般的でしたが、
そこに着目した・・・というのが、すごいなと思った商品です。


すでにあるものを工夫改良する
なかったものを新しく開発する
この両方のパターンの新商品が毎回いろいろ出てきますが、
「着目点」というのが、いつも一番興味が惹かれるところ。
そして、「着目する」には、どれだけ、実際に「使う」ことを　知っているか、
深めているか、さらに・・・を描くか・・・

いろんなメーカーのブースで、お客様の実際の声をいろいろ伝えたことが
きっとこの先の新商品開発につながると、信じている。