異分野プレゼン大会
引き続き、全国福祉用具専門相談員協会 近畿支部研修の報告です。
介護保険制度の見直しにおいて、福祉用具の“在り方”についても
検討会がもたれています。
その第6回「福祉用具在り方検討会」の論点について聴いてきました。
・論点2=比較的安価な福祉用具の取扱について
「比較的安価な福祉用具の貸与と販売の在り方については、専門職の関与と
適切なアセスメント・マネジメントが担保される仕組みの確立とあわせて、
引き続き調査・検証を継続していく必要がある。」
どういうことかというと、
比較的安価とされるレンタル商品・・・例えば「四点杖」、「歩行器」など。
四点杖の販売価格、一般的なのでは7,000円前後ぐらい。
レンタル価格は100円~200円(介護保険レンタル月額自己負担分)ぐらい。
実際は介護保険で9割分が負担されているので
100円のレンタル価格の実質は1000円。
7か月レンタル使用するのと、購入とが同じ。
購入した場合は、杖の先ゴム交換も自費になる。
レンタルなら、先ゴムがすり減ると交換してもらえる。
7が月以上使用する人の方が多いのなら レンタルではなく、
ポータブルトイレやシャワーイスのように購入商品として、
1割負担で買えるようにしてはどうか・・・・という検討。
一般的には、介護度が重くなるに従い、杖→歩行器→車いす~などと
歩行のサポートに必要なものは変わってくる。
必要な用具が適切に提供されるとして、
上述のメンテナンスの頻度や、症状変化の経過年数など
(個々のケースによって 全く異なるものではあるが)データの収集を促進し、
果たして「レンタルである必要性」があるのか、調査・検証を継続するということ。
症状の進行も、回復も、そうそう予測がつくものではない。
もしも「購入」することになったら、「杖買ったのに、すぐ使えなくなって、
また次、歩行器も買わなあかんの~?」という苦情が聞こえる気もする。
逆に、現在、歩行器などは、「消耗品」な面も大きいので
短期間での交換などが多いと、事業所の負担は大きい。
今回、レンタルか、購入か はっきりと方針が決まるのではなく、
引き続きの検証となったことがよかったのかどうかは わからない。
けれど、検証するにもこういった具体的なデータが、多分、本当に少ないのだと思う。
各事業所も、その視点では管理していないだろうし・・・
この項まだ 続く です。